- SKさんの基本情報
進学先 | Brown University(ブラウン大学) |
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専攻 | Cognitive Sciences , Comparative Literature |
GPA(4段階) | 4.0 |
TOEFL・IELTS | TOEFL 108点 |
SAT・ACT | SAT Reading 700 Math 800 |
主な課外活動・受賞歴 | 演劇部、留学生に着物を販売する活動、軽井沢の観光関係の翻訳活動、高校のアンバサダー、バイトなど 模擬国連の賞、トビタテ!留学JAPANの奨学金、高校の奨学金など |
合格した大学 | (米)Brown University (日)慶應義塾大学 |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 地方私立 |
IB・AP | IB 45 |
受験校数 | (米)リサーチ大学1校 (日)私立大1校 〈AO入試〉 |
- 海外大学進学を考えるようになったきっかけは何ですか?
- いくつかありますが、一番最初に海外に興味を持ったきっかけは、高校の先輩で海外に進学する人がいたことです。その先輩が高校の頃に参加した英語のサマーキャンプに私も参加してみたら、自分は興味のあることが一つに絞れていないことや、英語を全然しゃべれないことを痛感しました。それまで幼稚園からエスカレーター式の学校に通っていたため、ハードな環境に置かれたことがなかったんだなと感じ、生ぬるい環境から脱却したいと思うようになりました。
そのとき私がいた高校からではアメリカを目指すのは難しいのではと思い、高1が終わったところで転校し、高校を最初からやり直しました。サマースクールで体験したようなアメリカの授業の前段階になる高校に行きたいと思い、国内のUWC(United World Colleges)校を選びました。半分、転校に失敗したら海外進学も諦めようと思っての挑戦でした。
- 認知科学に興味を持ったきっかけは何ですか?
- 私の高校ではみんな英語を話していましたが、お互いのバックグラウンドが違ったことで割と会話の中で誤解があることが多くて。お互いの話を理解をしようとするときは、頭の中でどうなっているのか知りたいと思って、認識科学に興味を持ちました。
- 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 海外進学に関しては特にありませんでした。
高校を転校するとき、最初に通っていた高校からは転校・海外進学を反対されました。もしそのままその高校に通っていたら、ずっと最後まで反対にあっていたのかもしれません。
転校した時点で家族にはアメリカを目指す覚悟はわかってもらえていたので、その後は応援してもらえました。新しい学校はインターナショナルスクールだったので、学校もちゃんと応援してくれました。
- どうやって志望校を決めましたか?
- アメリカの大学の中で、一番最初に知ったのがブラウンでした。途中他の大学と迷いはしましたけど、最初から1番の憧れとしてありました。
受験1年前になったような頃に、コミュニケーションを神経科学的な切り口から学びたいと決めました。ブラウン大学では言語学、神経学等が全部同じ学部にあって、そんなところがやっぱり自分にあってると思い直してブラウン大学に決めました。
ちなみに、最初にブラウン大学について知ったのは高1の頃です。ブラウンの大学生のブログを読んだのがきっかけでした。そのブログの文章がすごく好きで、こういう人と同じ場所で勉強したいと思いました。
- エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
- 正直自信はあまりなくて、これで受かっちゃったっていう感じです(笑)
一番苦労したのは、コモン・アプリケーションのエッセイです。高1で転校したことが受験において1番の転機・決断だったのですが、それに関してはよく色々な人に聞かれていたので、もうエッセイには書きたくないと思っていました。ただ、他の内容で書いたエッセイを人に読んでもらうと、「このエッセイでは私のことがよくわからない」と言われました。高校3年間を振り返るのに、高校1年生のころの話を使うのはどうかと思いましたが、結局転校の話を書きました。
他にも、部活動でやっていた演劇などに関して書いたのが印象に残っています。
- 課外活動はどんなことをやっていましたか?
- どちらの高校でも演劇をやっていました。最初の高校では部活でやっていたのですが、先輩・後輩の関係があって舞台に上がれないことが多かったです。その頃は主にカメラや舞台演出などを担当していました。インターナショナルスクールに入ってからは、演劇を勉強している友達がいたので、その友達がいぇっている演劇のプロジェクトに関わらせてもらっていました。そこでは、役者をメインにやっていました。
昔から着物が好きだったので、着物を高校の留学生に販売する活動を立ち上げました。
他にも国際交流関連では、軽井沢の観光を盛り上げるための翻訳活動をしていました。例えば、宿泊施設やアーティストの紹介を英訳するなどです。
学校のアンバサダーというのもやっていて、主に入学希望制の面接や、校内のイベントの企画などをしていました。
バイトにも結構力を入れていて、色々な体験をすることを目標にしていました。特に印象に残っているのは、キッザニアでのバイトです。
- 受賞歴はどんなことを書きましたか?
- 主なものは、
・高校で奨学金をもらっていたこと
・模擬国連関係の賞
・ブラウン大学のサマープログラムに参加するためにトビタテ!留学JAPANから奨学金をもらったこと
などです。
- TOEFL・SATの勉強方法を教えてください!
- TOEFLはインターナショナルスクールに入る前に英語の4技能を鍛えるために勉強していました。
受験対策ではなく、あくまでも英語力を鍛えるために定期的に受けていました。主に過去問を解いたのと、英語塾に通って対策しました。
SATも高校2年生の頃から海外進学用の塾に通って勉強しました。
ちなみに、TOEFLで通っていた塾の先生もブラウン大学に行っていたり、アドバイスをしてもらった高校の先輩もブラウンの卒業生だったりと、ブラウンに運命的なものを感じていました(笑)
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- 一人目は、英語の授業で苦労したので、その時の英語の先生です。苦戦しながらも頑張っていた様子が大学に伝わればなと思いました。
二人目は数学の先生で、高校で私のアドバイザーも担当してもらっていた人です。アドバイザーというのは私の高校の仕組みの一つで、生徒数人につき一人、教員が割り当てられて、定期的にその先生とアカデミック面・生活面色々な相談ができるというものでした。そこでかなり色々な話を聞いてもらったので、推薦状を頼みました。
あとは、学校の進路系のカウンセラーの人にお願いしました。ただ、メールの返事が来なかったり、奨学金の必要書類を期限内に送ってくれなかったりで喧嘩になってしまったので、最終的には別のカウンセラーの人に推薦状は書いてもらいました。
どの先生も海外進学用の推薦文に慣れている人で、特にどのようなことを書いてほしいか伝えなくても大丈夫そうな人を選びました。
カウンセラーとは、書いてもらう内容を決めるために15分くらいの面接をしました。そこでされた質問がかなり印象的で、あなたを表す街は都会ですか田舎ですかというものなど、性格診断のようなことをされました。
- 受験のプロセスの中で一番苦労したことは?
- 奨学金のことです。
なんと言っても、もらわないと進学できないので重要度が大きかったというのがありました。経済状況が受験におけるハンデになることを親は申し訳なく思ってくれていたのもあって、思い切って大学のFinancial Aidには応募しませんでした。そのため、余計に国内の奨学金がなければ進学が苦しい状況になっていました(笑)
奨学金の応募に割ける時間にも限りがあるので、どれを受けるのか戦略的になる必要がありました。例えば、グルーバンクロフトに応募してリベラルアーツも受けるのか、一か八か、柳井正財団だけに応募するかなどで迷いました。出願のタイミングや、結果が出るタイミング、大学の出願の時期との兼ね合いなどもあるので、そこは一番気を揉んだところでした。
- 受験中にやってよかったことは?
- 海外の色々な場所に行ってみたいという憧れが強かったので、旅費を稼ぐためにバイトを頑張っていました。
キッザニアのバイトをして、中国の大学、コロンビア大学、ブラウン大学のサマースクールと、イギリスの観光旅行の旅費を貯めました。純粋に中国やニューヨークに行ってみたかったのと、憧れのブラウンを見てみたかったのが達成できてよかったです。
- 日米併願のアドバイスをお願いします。
- AO受験とアメリカ受験では、大学志望エッセイの書き方がだいぶ違いました。
アメリカのエッセイは、なぜその大学に行きたいのかという質問に対して、興味分野や自分の性格から具体例をあげて、いかに自分と大学がマッチングするかをアピールします。
対して日本のAO受験のエッセイでは、その大学の良い部分を列挙して、そんなところに憧れたと締める感じでした。
それぞれの国のエッセイで求められていることをよく調べて書いてみてください!
- 受験生へのメッセージをお願いします!
- 今思い返すと楽しかったけれども、当時はかなり大変な毎日でした。
そんな時、ブラウン大学の学生のブログなど、大変な受験を乗り越えた後の、大学生活を思いっきり楽しんでいる人の文章を読むことは励みになりました。
大学に行ってからの楽しい生活を想像したり、在校生の話を聞いたり読んだりして、自分の中でのモチベーションを失わずに頑張ってください!
編集者ひとこと
海外を目指すために、高校を一からやり直すという行動力に、感服させられました。これまで住み慣れてきた環境から出てみようとするチャレンジ精神が、海外に進学する上では大切なのかもしれませんね。これは全くの余談ですが、キッザニアのバイト、私も憧れてしまいます(笑)。転校だけでなく、様々なバイト、サマースクール、ボランティアにチャレンジしているSKさん、とても素敵だなと思いました。