リラックス。そして早め早めに対策を進めて、余裕をもって受験に臨もう!

インタビュー by あやの

  • こーすけさんの基本情報
進学先 Yale University(イェール大学)
専攻 Physics
海外滞在歴 5年(小学校高学年~中学校)
GPA(4段階) 3.98
TOEFL・IELTS TOEFL 116点
SAT・ACT SAT Reading 720 Math 800
主な課外活動・受賞歴 ライフセービング、ディベート世界大会
合格した大学 (米) Yale University
(日) 東京大学 理科Ⅰ類
卒業年度 2021-2025
出身高校 首都圏私立
IB・AP どちらも受けていない
受験校数 合計2校
(米)リサーチ大学1校
(日)国立1校〈一般入試〉
  • 海外大学進学を考えるようになったきっかけは?
  • 日本の中高一貫校に通ってはいたけど、もともと海外に住んでいた期間が長かったので、大学は海外の方が楽しそうだなって思っていた。帰国子女の友達の中でもけっこう海外大進学を考えている人が多かったから、海外大進学っていうオプション自は分の中にすんなり入ってきた。

    金銭面でも、アメリカ進学は奨学金が充実しているって聞いていたので、お金の心配もなかったから、米国大進学を目指すようになった。
  • 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
  • 決まっていなかった。大学でこれをやりたい、というよりは、ただなんとなく、大学生活が楽しそう、っていうモチベーションで米国大進学を目指していた。正直、やりたいことは大学に入ってから決めようと思っていた。
  • 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
  • 親からは、奨学金をもらえなかったら海外進学はダメって言われていたけど、でも、受験すること自体は賛成してもらえてた。

    高校の先生たちは、自分がもともと東大を目指していて、このまま真面目に勉強を続ければ東大にも受かりそうだった一方で、アメリカ受験は結果がどうなるかわからない、かつ、先生たち自身も海外大進学はあんまりサポートしたことが無かったから、はじめは賛成してくれなかった。でも、そんな中で、担任の先生と校長先生がすごいサポートしてくれたのがすごい心強かった。それに、アメリカの受験準備をしながらでも高校の成績はずっと良かったから、日米併願も狙えそう、ってことになって、最後は高校の先生方にも賛成してもらえた。
  • どうやって志望校を決めましたか?
  • 縁とか運を大事にしてずっと生きてきた。それは大学選びでも大事にした。

    でも同時に、ある程度の知名度・レベルは海外大を目指す上で求めてはいて、そんな中で初めてキャンパス・ビジットした大学がイェールで、一目ぼれした。ここだ!って思った。

    次にビジットしたのがプリンストンで、プリンストンもすごくよかったから、ビジットでその2校に第一志望校を絞った。もちろんビジットの経験が良かっただけじゃなくて、自分がずっと東京に住んでいて、都会の大学には通いたくないっていう思いもあったから、そういう意味でも郊外にあるイェールとプリンストンを志望校として選んだ。

    高3の夏まではプリンストンを第一希望に出そうと思って早期出願の準備をしていたんだけど、イェールの出願準備も同時並行で進めていた。そんな中、プリンストンのアプリケーション・エッセイの課題文をあんまり好きになれなくて、イェールの課題文の方が自分に合っていて、書きやすかったから、最終的にはイェールに早期出願した。そしてそのまま合格して、進学した。

    2校同時に早期出願の準備を進めていたのは、出願校の選択も柔軟にできたのでよかった。
  • エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
  • やっぱりコモン・アプリケーションに書いたエッセイかな。

    自分が課外活動としてやってた、ライフセービングについて書いた。天気が荒れている日に海難レスキューをしたときの話で、「波」と「人生におけるチャレンジ」をうまく比べながら比喩的に書けたのがよかった。向かってくる波は自分を押し返すけど、でも、自分がその波を乗り越えさえすれば、今度はその波が沖に帰るときに自分の背中を押してくれる。困難も、つらいときを乗り越えさえすれば、必ず自分を支えてくれる、っていうメッセージを、自分の経験とうまく結びつけながら比喩的に表現できたのがよかった。
  • 課外活動はどんなことをやりましたか?
  • オーストラリアに住んでいたときは、ライフセービングをやっていて、あと、学校で冬はサッカー、夏はバスケと水泳をやっていた。でも、スポーツに関してはサッカーだけアプリケーションの課外活動欄に書いた。バーシティー(ハイレベルな高校スポーツチームのこと)でやってたのはそれだけだから。

    日本に帰ってきてからは地元の小学生に勉強を教えるボランティアと、東京でやってる「TedEx」っていうトークイベントを運営するチームに入ったことを課外活動として報告した。

    ただ、日本の高校での課外活動は特に書かなかった。高校1年の2学期の終わりに入学して、うちの高校は高2で部活は引退だから、部活に入っても意味がないって思って部活はやらなかった。

    課外活動は、たしか全部で6個くらいしか報告していない。
  • 受賞歴はどんなことを報告しましたか?
  • 全部で5個報告した。

    ①柳井正財団の奨学生に選ばれたこと

    ②オーストラリアにいたときにアカデミックなクイズ大会で国内大会優勝

    ③オーストラリア国内の数学大会で満点

    ④オーストラリアの全国共通テストで上位0.3%。

    ⑤World Scholar’s Cup(英語で行われるアカデミックなディベート大会)世界大会進出。個人順位も出る大会だったからそれも報告した。ちなみにこの時の世界大会でイェールとかにキャンパスビジットした。
  • TOEFLはどのように勉強しましたか?
  • オーストラリアからの帰国直後、試しに勉強しないで受けてみたら111点だった。点数としては悪くないけど、スピーキングが24点(30点中)だったから、帰国生としてはもう少しスピーキングを上げたいということで、勉強した上で2回目に臨んだら、ライティングの点数も一緒に上がって116点になった。

    スピーキングの点数を上げるための勉強方法としては、市販の問題集を買って、自分の考えを制限時間内にまとめて制限時間内で話す練習を重ねた。回目の点数が111点だったから、最初から英語力自体には問題はなかったので、あとはいかに時間内に論理的にまとめて表現するか、という課題だけだったから、それに集中した。

    海外トップ大進学のためには最低でも100点が必要、ってよく言われるし、実際TOEFL100点を必須にしているトップ大も少なくないけど、インプット科目で比較的日本人が点数を狙いやすいリーディングとリスニングで満点を取れればそれだけで60点で、100点を越えるためにはスピーキングとライティングで20点ずつ取ればいいって考えると、実は案外らくちん。リーディングで満点、と言うと難しく聞こえるかもしれないけど、でも実際、TOEFLのリーディングで満点を取れないようだと、SATのリーディングは到底やっていけないので、それくらいの英語力はむしろ必須。

    自分の場合は海外歴が長かったから、目標点は100点よりさらに高く115点に設定した。そこで、リーディングとリスニングの満点に加えて、スピーキングとライティングでそれぞれ25点を少し越えようと頑張った。

    今言ったのが、TOEFLの理想的かつ現実的な点数配分だと思う。
  • SATはどのように勉強しましたか?
  • とにかくSATのKhan Academy(SAT対策用のWebサイト)で練習問題と過去問を解きまくった。

    英語力が自分に不足しているとは思わなかったから、あとは足りない単語力をおぎなうのと、問題の形式と時間配分に慣れるためにひたすら問題を解いてた。リーディングは全部で65分に対して長文が5個出題されるから、長文1個あたりに11分、5個に55分かけて、そして残り10分で見直しできるような時間配分を心掛けた。65分のなかで55個の設問を解かないといけないので、1問あたり1分で解くようにして、1つの設問に2分以上使ったら飛ばすようにすることで時間内になんとしてでも終わらせることを意識した。

    文章の読み方としては、最初の1分で文章全体をスキムして、あとは問題を解きながら読み進める感じでやってたかな。

    Math は、日本で真面目に高校の授業を受けていれば簡単に満点が取れるレベルで、特に問題はなかった。
  • 誰に推薦状をお願いしましたか?
  • 高校の校長先生とけっこう仲がよかったので、校長先生にSC(School Counselor)として推薦状を書いてもらって、自分の課外活動について触れてもらった。

    あと、担任(数学)と英語の先生にも推薦状を頼んで、その2人で理系と文系科目における授業での様子をアピールしてもらった。
  • 受験のプロセスの中で一番苦労したことは?
  • コモン・アプリケーションのエッセイのアイデア、トピックを考えること。エッセイのアイデアが全く出てこなくて、8月頃は、丸1日かけても1段落も書けない時があった。時間をすごい使っているのにアイデアが全く出てこないのは本当にしんどかった。ちょうど国内受験の模試もある時期で、日本の大学受験に向けた勉強も忙しかったので、余計につらかった。
  • 受験中にやってよかったことは?
  • みんなエッセイのアイデアで悩むのが9月以降だけど、自分はエッセイ準備を早め早めに進めていたから、自分がエッセイで悩んだのは7-8月で、9月にはある程度アイデアがあったから、早期出願もバタバタせずに進められた。一番苦労したのが8月でよかった。

    高2の1月にSATを受けて1500点というある程度問題の無い点数を取って心に余裕ができて、高3の5月に1520点をとって、テスト対策を早めに終わらせられたのがよかったんだと思う。そのおかげでエッセイを早めに始められて、余裕のある受験準備ができた。
  • 東京大学理科Ⅰ類に合格されていますが、日米併願のアドバイスをお願いします。
  • 東大の勉強を高3の夏までにある程度固められたのがよかった。イメージとしては、高3の夏の時点で、国数英の3教科だけで東大の2次試験を受けても、合格点に少し足りないくらい(およそ200点)を取れるだろうな」というレベルまで固めた海外大受験が本格化する前に日本の勉強を終えられたから、日米を両立することができた。あとはアメリカ受験が終わってから理社を頑張れば、センターも東大の2次試験も問題なく間に合うと思った。

    進学校に通っていたから、授業中に国立大の過去問をたくさん解いていたし、夏休み前にはすでに2次試験対策の授業に完全に移行していたから、授業中の問題を解くだけで2次試験対策になったのもよかった。実際、授業中の問題はある程度解けていたから東大対策は十分だと実感できたし、そのおかげで米国大の準備に集中できた。

    米国大の受験が9月に本格化するまでに、いかに国内大の受験準備を進められるかがカギだと思う。
  • 最後に、受験生へのメッセージはありますか?
  • リラックスして受験準備をしてほしい。メンタルが本当に大事だから休憩してほしい。

    自分は高3の春に、すでに留学している先輩から「受験期はエッセイ1本書くごとに漫画1冊読んでた」って聞いて、やっぱメンタル大事だなって思って、自分もメンタルを大事にするようにした。ジムに行ったり、YouTube見たり、カラオケに行ったり。自分で思う存分歌うために、ヒトカラに行きまくった思い出がある。そのおかげで、つらい受験期間中も、病むことなく、リラックスして乗り越えられた。

    結局、どうにかなるって思っておけば、最後はきっとどうにかなる。色々不安になるのはわかるしけど、やっぱ最後は「どうにかなる」って思っておく方がいい。きっと大丈夫!

    失敗したら最悪浪人すればいいや、くらいの気持ちでいいと思う受験中はなかなかそうは思えないと思うけど、でも、国内受験で1年浪人する人なんてたくさんいるし、大学に入ってからも、留年・休学する人は自分のまわりにもたくさんいるから、受験に失敗して1年遅れるくらい大丈夫。もちろん、家庭の事情とか色々な都合で浪人できない人はいると思うけど、そういう人も、なるべくリラックスしてほしい。

    失敗を恐れすぎる必要なんてない。「どう転んでもなんとかなる」っていうメンタリティーでリラックスして受験に臨むことが大事。

編集者ひとこと

「きっとなんとかなる!」ということを熱く語ってくれた こーすけ ですが、TOEFLの目標点設定や、SATの問題の解き方、日米併願のための国内大の準備の進め方など、様々な場面でかなり的確な判断が光っていたように感じます。受験生はみんな、「早め早めに準備を終わらせたい」と考えつつも、なかなかそれが実行できない中で、彼はまさにそれを実現しています。「リラックス」を大事にしていた彼だからこそ、冷静に、こつこつと、自分のペースで受験準備を進められたのでしょう。そんな彼の、様々な決断と実行のプロセスを、是非参考にしていただければと思います。

  1. University of Chicago

    自分にこだわった先で生まれるアイデアと行動力

  2. University of Sussex

    留学を決めるのに「遅すぎ」はない!決めたら突き進むのみ!

  3. Imperial College London

    チャレンジ精神は大切に!

  4. Imperial College London

    後悔の無い受験にするために。英米併願者が語る、受験との向き合い方

  5. University of Oxford

    諦めなければ道はある!「自分がやりたいこと」を大切に!!

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