- Kさんの基本情報
進学先 | University of Sussex(サセックス大学) |
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専攻 | International Development |
GPA(4段階) | 3.6 |
TOEFL・IELTS | IELTS 8.5点 |
主な課外活動・受賞歴 | 委員会活動、ボランティア |
合格した大学 | (米)University of Hawaii (英)University of Sussex, King's College London, University of Bristol, University of East Anglia (日)南山大学 <AO入試> |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 地方私立 |
IB・AP | どちらも受けていない |
受験校数 | 合計6校 (米)リサーチ大学1校 (英)4校 (日)私立1校 <AO入試> |
- 海外進学を考え始めたきっかけは何ですか?
- 小さい頃から英語を頑張って勉強してきたので、漠然といつかは留学したいなと思っていました。高校で留学することも考えましたが、中高一貫校に入学していたので、途中で辞めるのも長期間留学するのももったいないと思い、大学で留学することに決めました。ある程度大人になってからの方が、親や親戚のサポートを得やすかったというのもあります。
- 受験する際にやりたいことは決まっていましたか?興味を持ったきっかけは何ですか?
- 国際開発学に興味がありました。
きっかけは2015年ごろの難民危機です。こういった問題を解決するために何ができるか考え、最初は政治学に興味を持っていました。しかし、難民危機のような大規模の問題を解決するためには、個々の国の政策ではなく国際的な視野が必要かなと思い、国際関係学や国際開発学に興味を持ちました。
- 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 親にかなり反対されました。中学生の頃英検1級を取って、私としてはせっかくここまで頑張ったのだから、英語を活用して海外に挑戦したいと思っていました。親からは、海外ではなくても、日本のAO入試に役立てれば良いじゃないかと言われました。
結局、開発学がやりたいことを説明して納得してもらいました。サセックス大学は開発学のランキングが世界1位なので、せっかくならそこを目指したいと説得しました。アメリカの大学も受けたのですが、4年制のアメリカと比べイギリスは3年制で、学費がその分安いということもあり、最終的にはイギリスに行くことを応援してくれました。
- どうやって志望校を決めましたか?
- イギリスの大学は、主に開発学のランキングを参考に決めました。特に、サセックス大学は開発学で1位だったので、受かったら絶対に行くと決めていました。
イギリスの大学は、各学部のアドミッションに出願します。サセックス大学などの開発学とは別に、 キングス・カレッジにしかない戦争学部というのがどういうものか気になったので、そこも受けました。
また、ハワイ大学を受けたのですが、これは単純にハワイが好きだったからです(笑)小さい頃の友達がハワイに住んでいて、よく遊びに行っていました。その繋がりで、ハワイに住めたらいいなという思いからハワイ大学を受けてみました。
- エッセイで苦しんだこと、悩んだことはありましたか?
- 最大限の自己PRになるような書き方をすることです。エッセイを添削してもらった時に、これまでの活動は小さいことでも大きく、達成したこと・学んだことを強調して書くように言われました。これまでそういった文章を書いたことがなかったので、コツを掴むのに苦労しました。
また、誰にでもわかるような文章にするというのも大変でした。例えば地域のボランティアや、学校の委員会活動は、名前だけ英訳したところで、日本を知らないアドミッションの人にはあまり伝わらないと言われました。限られた文字数では活動内容を完全に理解してもらうのは難しいので、一層、何を達成したか、学んだかということを強調することが大切でした。
- 英語の勉強法を教えてください!IELTS対策は何をしましたか?
- 親が英語ができたため、小さい頃は家でもある程度英語を話していました。とにかく小さくて、言語を覚えるのが速い時代にたくさん喋って英会話に慣れさせられました。結局は、たくさん話すのが大切だと思います。文法とかは詳しく知らなくても、たくさん話すことでイメージを掴んでいると、勉強するのが楽しくなります。
IELTSは対策模試の本をやり込みました。試験前1、2週間に、集中的に勉強しました。
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- 英語を書けないと困るので、イギリス用のものは英語の先生にお願いしました。もともと英語の先生とは仲が良かったので、お願いしやすかったというのもあります。
アメリカに出す際は、担任にもお願いしなくてはいけなかったので、担任が書いたのを英語の先生が訳してくれました。
SI-UKといって、イギリスのアプリケーションを手伝ってくれるエージェントを使用していて、そのエージェントに推薦状もチェックしてもらいました。
エージェントには、パーソナルステートメントの添削もお願いしました。英語のチェックももちろんですが、内容に関してもアドバイスをしてくれるので助かりました。また、イギリス出願を代理でやってもらうこともできました。エージェントが用意したフォームに必要事項やエッセイを記入して、イギリスの実際の出願用サイトでの入力をお願いしました。
- 受験のプロセスの中で一番苦労したことは何ですか?
- まずは、親の説得です(笑)
もう一つは、受かるかどうか全くわからない状況に耐えることでした。日本の大学は試験を受けるのが主流なので、自己採点などで受かるかどうか大体の察しがつきます。海外の大学はエッセイ、成績、課外活動などで評価されるので、結果が全く想像つきませんでした。どうなるかわからない状態が長く続くというのが一番のストレスでした。
- 受験中にやって良かったと思うことを教えてください!
- 大学のフェアに行ったことです。UK University Fair というイベントに行きました。
大学のアドミッション関係の人や卒業生と直接話せる機会で、大学のパンフレットをもらったり、雰囲気を聞いたりできます。ウェブサイトだけで調べるよりも、より正確に雰囲気を掴めたような気がして安心しました。通ってみないとわからない部分はもちろんありますが、面と向かって関係者と話すだけでも、知らないところを受ける・知らないところに行くという不安が解消されます。
- 受験中にやればよかったと思うことは何ですか?
- もう少し課外活動をしておくべきだったと思います。主にボランティア活動と委員会活動をしていましたが、エッセイを書いた際にどうPRするか悩みました。特に、自分の興味分野と関係のあることをしておけば、もう少しエッセイに書きやすかったかなと思います。
キャンパスビジットもしておくべきだったかなと思います。海外となるとそれなりにビジットは大変ですが、気候とかを知っておくのも大事だと思います。
- 日米併願に関してアドバイスをお願いします。
- 日本のAO入試は海外受験に似ているところがあったので、両立が比較的楽でした。
一般入試の場合、海外に力を入れると、やはり日本の試験勉強に身が入らなくなってしまう部分があります。試験勉強はかなり時間がかかる作業なので、そっちに時間をかけるなら、エッセイや課外活動を頑張ろうと思ってしまうんですよね。だから、一般受験と海外受験はやらなければいけないことが違いすぎて両立が難しいので、一般受験をする場合は十分な準備と覚悟が必要だと思います。
- 最後に一言お願いします!
- IELTSで高得点をとっておくと大学に入ってから得です!
サセックス大学はファウンデーションコース(イギリスの大学が用意している、予備校のようなもの。大学入学前に、ここで1年をすごす学生が多い)を取らずに、International Year 1といって、通常の一年生の授業とファウンデーションコースが一緒になったコースがあります。International Year 1には英語の授業も入っているのですが、IELTSのスコアに応じて一部免除になります。高得点をとっておくと、大学に入ってから他の勉強の集中できるので得です。英語は、できる限り日本にいる期間に頑張っておくと良いと思います!
編集者ひとこと
帰国子女ではないのに、英検もIELTSも高得点で、とても努力をされたということが伝わってきました。それを活かせる場所に行くんだ!と海外進学に踏み切るというのも、とても勇気がいることだと思います。まずは努力、そしてチャレンジ精神が海外進学の第一歩となるんだなと感じました!