- T. G. さんの基本情報
進学先 | University of Michigan Ann Arbor(ミシガン大学) |
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専攻 | Molecular, Cellular & Developmental Biology |
副専攻 | Computer Science |
海外滞在歴 | 1年(高校交換留学) |
GPA(4段階) | 4 |
TOEFL・IELTS | TOEFL 106点 |
SAT・ACT | SAT Reading 670 Math 780 |
主な課外活動・受賞歴 | 大学の物理の研究室での手伝い、高校の生徒会長、陸上部、国際交流委員会、 留学先での成績優秀賞 |
合格した大学 | (米)University of Michigan, Georgia Institute of Technology, University of Santa Barbara, Boston University, University of Illinois Urbana Champaign (日)早稲田大学国際教養学部 |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 都内私立 |
IB・AP | どちらも受けていない |
受験校数 | 合計11校 (米)リサーチ大学10校 (日)私立 1校〈AO入試〉 |
- 海外進学を考え始めたきっかけは何ですか?
- 同じ高校の2つ上の先輩が、自分と同じ高校の留学プログラムの後、カールトンに進学するのを見て、そういう進路があると知ったことがきっかけでした。
実際にアメリカの高校に通ってみると、いろんな人がいて、学生生活が楽しかったので、日本とアメリカの大学での教育システムを比べて、アメリカを選んだというよりは、高校での留学の楽しい経験が決め手でした。
- 受験する際に、大学でやりたいことは決まっていましたか?
- 高校生の時は決まっていませんでした。物理が一番得意だったから、物理を専攻しますって言っていたくらいで…。
内心は決まってなかったけど、受験するときに、何か言えるようにしなきゃと思っていたので、その時点で自分が何に興味があるのかを、自分の言葉で話せるようにしていました。
- 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 親からの反対はなく、学校の先生も、自分の前に同じく海外進学をした先輩がいたので、やり方もある程度把握していて、サポートをしてくれました。
- どうやって志望校を決めましたか?
- 理系に進みたいことはわかっていたので、サイエンスに強い大学のランキングを見ながら、候補の学校を絞りました。妥当なところと、チャレンジ校の候補のリストを作って、日本人の先輩がいたら、コンタクトをとってみました。
研究がしたかったので、リベラルアーツのように幅広い学習に力を入れている大学よりは、総合大学で、研究室に参加できるようなところを探していました。
もともと、いろんな人と関わりたいと思ってアメリカ進学を目指していたので、規模が大きくて、賑やかなところを中心に見ていました。スポーツも盛んで、活気のあるところがいいな、って思いながら探しました。
- エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
- 強いていうなら…コモン・アプリケーションのメインエッセイです。
高校生の時、自分の唯一秀でていることは、コツコツ努力を積めることだと思っていたので、それについて、いかに面白い視点から書けるか、模索して書きました。
小学生の時から裏紙を使って勉強をしていて、使った裏紙をずっと捨てずに積み上げていたのですが、その裏紙が少しずつ、高く積み上がっていく様子を比喩にエッセイを書いたのを覚えています。
- エッセイで苦しんだこと、悩んだことはありましたか?
- コモン・アプリケーションのエッセイを通して、自分らしさ、自分の長所を上手く表現するためのエピソードを集めるのが難しかったです。
塾の帰り道など、アイディアを思いついたら携帯にメモしていました。
参考に先輩のエッセイ読んでみると、小さい時の思い出を書いたり、日々の小さい出来事を工夫して面白く書いたり…
自分も同じように面白いエピソードを思いつくのが大変でした。
先輩のエッセイはどれも完成度が高くて、自分のアイディアと比べて、苦しくなる時もありましたが、それでも読んでみるのは大切だし、実際に参考になったと思います。
- 課外活動について詳しく教えてください!
- 実際に研究室で研究するということがどういうことか、経験してみたかったので、高校3年生の夏休みに、大学の物理の研究室で手伝いをさせてもらっていました。
アメリカでの受験のために、自分は何に興味があるのかな、って考えたことがきっかけで、大学の研究室で研究の手伝いをやってみようって思えました。課外活動をしないといけないというプレッシャーがあったからこそ、踏み出せた一歩だと思います。
それから、高校の生徒会長をしていました。
中学校で、生徒会長への立候補を勧められたときには、立候補できなくて…。勧めてくれた先生に、逃げ続けるのはよくないって怒られたことを、とてもよく覚えていました。中学からの悔しさがあったので、やってみようって思って、生徒会長になりました。
他にも、陸上部や国際交流委員会など、主に、学内での活動について書きました。
- TOEFL勉強法を教えてください!
- 単語をひたすら覚えつつ、通っていた塾のTOEFL対策の授業を受けていました。
塾にもらったリスニングの音源を登下校中に聞いたり、シャドウイングしたりしていました。
スピーキングとライティングについては、特にそれに向けての勉強はせずに、過去問をインターネットで見つけて、試験を受ける前に把握しておくくらいでした。
- SAT勉強法を教えてください!
- 洋書を置いている本屋さんに行って、SATの対策本をたくさん買ってきて、ひたすら解きました。
間違えた問題があったら、自分で作った単語帳にメモして、それを何度も勉強していました。
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- 高校1・2年生の担任の先生
数学の先生
物理の先生
一番仲の良かった先生3人にお願いしました。英語は全く話せない先生方だったので、日本語で書いてもらいました。
日本とアメリカの大学への推薦文はスタイルが全く違うので、どんな内容が求められているのか、何回も話し合いました。先生方も、書けた推薦文を確認に持ってきてくれたりしていました。
受験中、他の生徒が頼まないことを頼んでいる心苦しさがありました。
快く推薦文を書いてくれない高校もある中で、本当にありがたいことだったので、その感謝はずっと忘れないように心しています。
先生方にはお世話になったので、合格の報告をした時に、誇らしげに祝ってくれたことが本当に嬉しかったです。
- 受験のプロセスの中で一番苦労したことは何ですか?
- SATの勉強にしても、エッセイを書く過程にしても、自分の周りの人がやったことないことをやってたので、ふと、本当にアメリカの大学なんて行けるのかな、自分がやっていることはこれで正しいのかな、と大きな不安を感じる時がありました。それが一番しんどかったです。
当時、誰かに不安感を悩みとして相談することはなかったけれど、カールトンに進学した先輩に、アメリカの大学受験を決めた時に感じた、行きたい!っていう強い気持ちを思い出せば、最後まで頑張れると思うと言われたことを、ずっと心に留めて、受験に励んでいました。
- 受験中にやってよかったことはありますか?
- 高校の行事、球技大会、昼休みにメリハリをつけるために、意識して思いっきり遊んだことなどです。ストレス発散にもなったし、その時に一緒に過ごしていた友達とは、今でもすごく仲良くしています。
- 逆に、受験中にやればよかったと思うことはありますか?
- 強いていうなら、海外大学を同じように目指している人のコミュニティに入っていれば、もっと情報収集できたのかな?と思います。自分は学校の同級生や先輩に海外大学を目指す人がいたので、積極的に探しには行きませんでした。
- 振り返って思うことはありますか?
- 受験勉強していた時は、自分のことで精一杯でした。どこかの大学に受かりたいという思いでいっぱいいっぱいでした。だけど、海外大学に進学するという選択肢がある、ということに気づけるということだけで、すごい特権だったなぁと振り返って思います。
普通じゃない道を、普通に応援してくれた家族や学校の先生に、今でも、心から感謝しています。
- 最後に…受験生へのメッセージをお願いします!
- 繰り返しになってしまうけれど…
受験の過程で絶対に辛い時期は来ます。この道であってるのかな、このままで受かるのかな、と不安になったり、シンプルに勉強が辛い時もあります。
最初に感じた、行きたい!っていう気持ちが何よりも強いと思うから、そんな辛い時期は、その時の気持ちを忘れないで。
くじけそうになったり、よろけそうになったりしたら、その時の気持ちを思い出してください。
大学生になった今でも、高校生の時の自分の意気込みに、気が引き締まる思いがします!
編集者ひとこと
受験中は目の前のことで精一杯だけど、よく考えると、海外大学を目指すこと自体が特別な経験なんだよなぁ、とインタビューを通して気づかせてもらいました!
行きたい!っていう自分の気持ちを忘れずに、皆さん、頑張ってください!