立地最高なリベラルアーツ大学で学ぶ!

インタビュー by れーな

  • けんぼうさんの基本情報
進学先 Lake Forest College(レイクフォレストカレッジ)
専攻 Sociology ,Music
海外滞在歴 オーストラリア(高2~3の1年間)
GPA(4段階) 3.44
TOEFL・IELTS TOEFL 100点
主な課外活動・受賞歴 入国管理局でのインターン、バンド活動
合格した大学 (米)Lake Forest College
卒業年度 2021-2025
出身高校 都内公立
受験校数 合計1校
(米)リベラルアーツ1校
  • 海外進学を考え始めた理由は何ですか?
  • ひとつは、やりたいことがまだはっきり決まっていなかったからです。大都市に近いリベラルアーツの海外大に進学することで、自分の選択肢を広げることができると思いました。

    でも、そもそも自分の父親が海外大学出身だったことの影響の方が大きいかもしれません。幼い頃から、父の留学経験の話を身近に聞いていて、自然と海外大進学に興味を持ちました。中学卒業の頃には日本の大学に行くことは考えていなかったと思います。両親も、僕を海外に行かせたいという気持ちが強かったかもしれません。僕の通っていた高校も海外大学進学は珍しくなかったので、特に周囲からの反対はありませんでした。
  • どうやって志望校を決めましたか?
  • アメリカにある都市圏に近いリベラルアーツ大学をまとめているサイトを見てみると、10校くらいしか選択肢が残りませんでした。
    その中でレイクフォレスト大学を選んだのですが、その理由としては、受験に際して自分のレベルに合っていると感じたのと、やりたいことが勉強できる環境だと感じたからです。

    当時僕が興味を持っていたのが移民問題だったので、不法滞在の移民を受け入るなど、移民問題に対して積極的に取り組んでいるシカゴが面白そうだと思いました。

    また、高校の一つ上の先輩がグルーバンクロフトの奨学生としてレイクフォレスト大学に進学していて、その方のエッセイを読んだりお話を聞いたりするうちに、もっと行きたいという思いが強くなりました。その人に影響されて、もともと受かる自信がなくて応募すらするつもりのなかったグルーバンクロフトの奨学金に応募し、幸いにも指定校推薦枠で合格することができました
  • 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
  • 出願する時、仮で学部を決めなければいけなかったので国際関係学で希望を出しました。でも、今は音楽と社会学を勉強しています。

    音楽は単純に元々好きだったから専攻にしました。
    社会学の方は、大学に入ってから自分が本当にやりたかったのは国際関係ではなく社会学だと気づき、専攻にしました。興味のある分野は決まっていたけど、それを何学から学ぶのが自分に合っているのかは大学に入ってから気づいた、という感じです。僕は大学に行って、社会のあるべき姿の自分なりの答えを見つけたいと思っていました。当時関心を持っていた移民問題や難民問題などを分析しつつ社会の仕組みを知りたかったんです。
  • 移民・難民問題に興味を持ったきっかけは何でしたか?
  • 高校2年の秋にオーストラリアに1年間留学していたんですけど、ちょうどその年に衆議院が解散したんです。自分もそろそろ投票できる年齢になるからもっと政治について調べなきゃと思って自分で勉強するうちに、政治にはいろいろ問題があることがわかりました。その時から政治全般に興味を持つようになりました。そして、自分も留学先の慣れない土地で暮らすのが大変だった経験から、日本で暮らす外国の人も大変な思いをしているのではないかとふと思い、移民・難民問題に関心を持つようになりました。

    留学から帰ってきてから、入国管理局でインターンとして活動を始めました。具体的には、不法滞在になってしまった人たちを弁護士の人と繋いだり、法的な書類の作成をお手伝いしたり、高校生の立場から議員の人に向けて講演会を開いたり。学校でもいろいろ政治や近現代史を勉強しますが、学校だけじゃ学べないことっていっぱいあるなと感じました。問題が生まれるそもそもの背景、例えば、労働力が足りないからVISAのチェックを緩くしてる現実とか、そういうのって学校で習わないじゃないですか。入国管理局でのインターンを通して、学校以外のコミュニティで学ぶ面白さを感じました。
  • エッセイにはどんなことを書きましたか?
  • 僕はグルーバンクロフトの指定校推薦枠(グルーバンクロフト基金が、特定の大学が第一希望の学生をその大学に推薦する枠)で受かっていたから、レイクフォレスト大学に専願でしか出願していないんです。だから、割と日本的というか、志望動機っぽく書きました。

    レイクフォレスト大学について調べていると、大学がシカゴに近いことを売りにしているようで、授業の一環としてシカゴで実地調査ができると書いてあったんです。僕は入国管理局で活動していたので、移民問題に対して珍しい取り組みを行っているシカゴに是非行ってみたいと思っていました。だから、その辺りをつなげて、シカゴのリベラルアーツに行きたい理由を書きました。自分のやっていた活動や関心のことに加えて、だからこそここで勉強したい、という思いを論理的に書きました
  • 受験で一番苦しんだことは何でしたか?
  • レイクフォレスト大学に受からなかったら、カナダの田舎の大学に行く予定でした。グルーバンクロフトの試験に受からなかったら随分人生が変わっていたと思います。だから、グルーバンクロフトの受験においては「ここで頑張んなきゃ」というプレッシャーはありました。

    グルーバンクロフトの受験で一番心配だったのは、学科試験です。高校2年生の時に1年間留学していたので、数IIBを全然やっていなかったんです。自分はTOEFLの成績もそんなによくなく、東大合格者が毎年出るような高校出身でもありませんでした。他の受験生は国内大学を併願している人も多いので、学科試験が一番大変でした。
  • TOEFLはどうやって勉強しましたか?
  • TPO (TOEFL Practice Online) という無料で50回くらいTOEFLの模擬試験を受けられる中国のサイトがあり、それを使って練習していました。
    単語に関しては、TOEFL単語帳をKindleに入れて登下校中にひたすら勉強していました。

     
  • 誰に推薦文をお願いしましたか?
  • オーストラリアに留学してた時の先生、入国管理局で活動していた時の団体の代表の人、そして高校の担任の先生に書いてもらいました。内容はあまり覚えていませんが、自己PR欄やエッセイに書かれていることとなるべく被りがないよう書いてもらったと思います。

     
  • 受験中にやればよかったと思うことは?
  • かたっぱしから海外大進学した人たちにメッセージして受験のことを聞いている子がいました。そういうのってすごくためになると思います。その子は数珠つながりに、グルーバンクロフトや柳井正財団の奨学生、留フェロの人たちと繋がって、いろいろ質問していました。いろいろな情報を集めるために、そういうことをやってもよかったかもしれないですね。
  • レイクフォレスト大学の推しポイントは?
  • 立地がとてもいいです。
    授業でもよくシカゴの都市部に行って、美術館を回ったり、実地調査をしたりします。僕の専攻が人文社会系なので、こうやってすぐ都市に行けるのはすごく嬉しいです。
    一方で、大学の周辺は高級住宅地なので街がのんびりしていて、勉強に集中できますし息抜きもできます。

     
  • 受験生へのメッセージはありますか?
  • 大学に行くというのは、新しいコミュニティに移るということです。
    自分がどういう場所・コミュニティに行くと楽しいのか考えるといいと思います。自分に合うとわかっているところを選ぶのもいいですし、いっそよくわからない遠くに行ってしまうのも exciting でおすすめです

     

編集者ひとこと

グルーバンクロフト奨学生ということで、他の人とは少し違った受験プロセスを紹介できたかと思います。
都会にあるリベラルアーツ大学の利点を最大限に活かして、社会学の調査や音楽活動を行ったり、芸術鑑賞に行ったりと、非常に充実した大学生活を送っていそうですね。
この記事をきっかけにレイクフォレスト大学に興味を持つ人も少なくないのでは…?
自分に合った大学選びの参考にしていただければと思います!

  1. University of Chicago

    自分にこだわった先で生まれるアイデアと行動力

  2. University of Sussex

    留学を決めるのに「遅すぎ」はない!決めたら突き進むのみ!

  3. Imperial College London

    チャレンジ精神は大切に!

  4. Imperial College London

    後悔の無い受験にするために。英米併願者が語る、受験との向き合い方

  5. University of Oxford

    諦めなければ道はある!「自分がやりたいこと」を大切に!!

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