- みかんさんの基本情報
進学先 | University of Washington (ワシントン大学) |
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専攻 | Biochemistry , Biology |
海外滞在歴 | 2年(高2-3年) |
GPA(4段階) | 3.917 |
TOEFL・IELTS | TOEFL 102点 |
SAT・ACT | ACT 31 |
主な課外活動・受賞歴 | 生徒会、チアリーダー、保健所(犬のシェルター)でのボランティア活動、習字、 英語のディベートコンテスト |
合格した大学 | (米)University of Washington |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 地方公立(1年間)、海外(2年間) |
IB・AP | どちらも受けていない |
- 海外大学進学を考えるようになったきっかけは?
- まず一つの理由としては、高校生の時渡米したことは大きかったと思います。二年間住んでみて、アメリカという国に愛着が湧いたというのは大きいです。
他には、自分の興味分野も関係していて、元々医療系、特に移植医療に興味があり、その分野はアメリカが技術的且つ医療としてのシステム的に進んでいる他、医療に携わる上で女性としてキャリアをより伸ばしやすいのはアメリカだろうと考えたのもあります。医者として生きていく場合、いずれはこの国で修行を積みたいという気持ちがあったので、今チャンスがあるなら目指そうという事で、大学受験で海外を目指しました。
- 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
- 決まってはいました。元々生物の専攻で受験したかったのですが、今在籍している大学に限って言えば、生物の専攻の場合は、合格しても大学一年生の時に指定の授業で一定の成績を修めないと専攻への編入が確約されないというシステムだったので、大学合格の段階で先攻への編入が確約される生化学の専攻で受験しました。
現在の目標はアメリカのメディカルスクールに進学する事です。いまだに移植医療に興味がありますし、外科医には是非なりたいと思います。法医学にも最近は興味が出てきました。
- 医学に興味を持ったきっかけは?
- だいぶ小さい頃から興味があったと思います。一つ記憶に残っているのは、予防接種を受けるのも、医療ドラマの手術シーンを見るのも好きで、人に医療行為を施せる様になりたい、と幼稚園の頃に思っていたことですね。あとは、姉が獣医として働いていることも少し影響しているかもしれません。他には、医療ドラマとても感化されていると思います(笑)
- 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 高校卒業後は日本の大学に進学する方向性で勉強していたにも関わらず、高三の夏に海外大学受験をしたいと言い出したのもあって、両親には相当驚かれました。しかし、日本の大学の医学部帰国子女枠を狙って受験するとしても、合格者は若干名と狭き門なので、特に強く反対された訳でもありませんでした。
当時両親が駐在でワシントン州に住んでいたのもあり、州内の大学ならば学費もある程度抑えられる反面、柳井財団などの給付対象大学には州外の名だたる大学ばかりが載っていたので、それらの大学にもチャレンジしました。もしも全て受からない、もしくは学費的に進学が厳しいとなれば、アメリカの高校卒業後に浪人をする形で日本の医学部受験をする覚悟でした。
- どうやって志望校を決めましたか?
- 自分の場合はとにかくどこかに引っかかって、学費を工面できる状況にしなければならなかったので、州内のある程度のレベルの大学と、柳井財団の給付対象に入っていてる大学を片っ端から見ていきました。
キャンパスビジットもなるべくやりました。自分は図書館で勉強する傾向があるので、しっかり大学の図書館に行ってそこで勉強したいと思えるか否かを確認しました。また、医療系の勉強がしたかったので、大学に大学病院が併設されていて、そこで何かしらの経験を得るチャンスがありそうかどうかも、志望校選びの要素の一つでした。
- エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
- コモン・アプリケーションには高校でチアリーダーをやっていた事と、渡米の経験に関して書きました。確か自分の価値観に関して問う設問だったと思います。
特にこれといった、印象的に覚えているエッセイのトピックがある訳ではないのですが、自分のエッセイの書き方としては、まず書きたい事を決め、自分の強みを念頭に置いた上で、相手が何を求めているのかの型に当て嵌める、という感じで書いていました。だから、大学のミッションステイトメントなどは何度も読み返して、その大学がどの様な人材を欲しているのかを注意深く推察しました。元々日本語で作文をするのが好きでしたが、それらは特に誰かに向けて書くものではなかったので、誰かに求められて書くエッセイにおいてはオーディエンスをしっかり意識して書きました。また、忙しい人(アドミッションズオフィサー)が読むという事を念頭に、しっかり少ないスペースで言いたい事を伝えられるように煮詰める事を意識しました。
- 課外活動はどんなことをやりましたか?
- アメリカの高校では生徒会をやっていました。ダンスパーティーの計画から、Homecoming(アメリカの高校によくある、卒業生たちを母校に年に一度招くイベントの事)やFood drive(缶詰の食糧などの寄付を募る活動)などのイベントの企画をやりました。また、先述の通りチアリーダーをやっていた他、ボランティア活動の一環で犬のシェルターでのお掃除とお散歩をやっていました。アメリカの高校は場所によっては卒業の単位にボランティア活動が含まれるので、ボランティア募集をしているところに自分で電話をかけました。一応習字も日本で9年間習っていました。
- 受賞歴はどんなことを報告しましたか?
- 受賞歴と呼べるような大したものはなかったので捻り出しただけなのですが(笑)日本の高校に在籍していた時に、英語のディベート大会の参加者募集が校内であり、それに応募して入賞しました。また、習字で賞をとっていたのでそれも願書に載せました。
- TOEFLの勉強方法を教えてください!
- 受験当時アメリカに滞在していたのもあり、三週間ちょっとの対策しかしませんでした。この点は日本から受験する人と比較して大変ラッキーだったと思います。また、日本の高校にいた時も、チャレンジ塾という、ベネッセがオンラインTOEFL対策を無償で提供してくれるサービスも活用していました。ここでは対面のエッセイ対策セミナーも用意されていたので、とても助かりました。他にTOEFL対策で言えることは、CD音源が大事ということでしょうか。英語を常に耳に入れておくのが鍵だと思います。
- ACT勉強方法を教えてください!
- ACTの裏技として、今も使えるか、そして日本で受験する場合も可能かは定かではないのですが、自分が受験した当時は、英語のが母国語でない人だと1.5倍の制限時間がもらえる制度があり、それを活用しました。ですが、「英語が母国語ではない」という公式の承認をいただくのに二ヶ月ぐらいかかるので、承認を申し込む場合は早めにやるといいと思います。受験当時はアメリカの高校に通っていたので、高校に書類を書いてもらい、ACTの事務局に提出するという流れでした。
ACTの対策自体は基本的に過去問の繰り返しでした。ACTの読解問題の難易度はSATと比較して易しい反面、文章題が長く速読を必要とされるので、時間制限をうまくやりくりするのがコツだと思います。
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- これも受験時にアメリカの高校に通っていたこともあり、先生に普通に頼めたのは非常に恵まれていたと思います。ただ、日本の高校で先生に頼むにしろ、アメリカの高校で先生に頼むにしろ、共通して言える事としては、自分をよく知る人に頼むのが肝要という事でしょうか。何かしらの課外活動でお世話になった先生などに頼むと、実際の出来事をベースに自分の推薦状を書いてくれると思うので、より効果的な推薦状が書きやすいと思います。
- 受験のプロセスの中で一番苦労したことは?
- エッセイをたくさん書く事と、受賞歴を捻り出す事ですね。
また、エッセイの添削をしてくれる人を早めに確保しておくことも大変でした。自分は慎重に確実なエッセイを作りたかったので、まずは現地高校の国語の先生、そして社会科の先生、その後に他の授業の先生、最後に授業を少し履修していたコミュニティカレッジ(アメリカの公立二年生大学)の英語の先生に添削してもらいました。とにかく、ACTの英語が母国語でないという証明の申請然り、エッセイ添削然り、自分の為に動いてくれる人を確保するのが大変だった印象があります。
また、日本の高校に英語での成績表を出してもらう場合は、特にノウハウの少ない学校だと書類の準備に時間がかかる可能性があるので、それもなるべく早めにお願いするといいと思います。
- 振り返ってみて思うことや、何か最後にアドバイスはありますか?
- とにかくなんでも早めにやっておくことは大事だと思います。だいぶ後になってアメリカの大学受験を目指し出した自分だからこそ、もっと早めに色々やっておけば良かったと思うところもあります。高校3年生の夏に言い出して間に合ったのはアメリカの高校に居たことが大きく、日本にいたら、かなり厳しかったと思います。
編集者ひとこと
エッセイのお題の出題者の意図を読むところまで考えるとは、中々のやり手ですね、みかんさん。しかし、みかんさんの仰る通りお題が本当に求めている事を見極めるのは重要な事だと思います。エッセイというと明確な答えの存在しないものというのが一般的な捉えられ方ですが、敢えてその裏をかいて出題の意図を推察するのもまた一つの手、という事でしょうか。無論、エッセイに描く『自分』の姿が本当の自分と異なるものであってはマズい訳ですが、本当の自分の数ある側面(性格や考え方、課外活動などの経験)の中から、相手が求めている物に最も近いものを抽出してそれについて話を広げるというのはとても効果的だと思いますね!そしてACTの裏技?とでも言いましょうか、non-nativeだと時間制限が増えるなんて知りませんでしたね!筆者はSATしか受けていないので、ACTに関してはど素人ですが、興味のある方はこれに関してはACTの公式サイトに行ってもっと詳しく調べる事をお勧めします!