- M. N.さんの基本情報
進学先 | Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン) |
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専攻 | Biochemistry |
海外滞在歴 | 15年(アメリカ1年、ボリビア4年、パラグアイ5年、ペルー5年:生まれたときから中3まで) |
GPA(4段階) | 3.92 |
TOEFL・IELTS | TOEFL 110点 |
SAT・ACT | SAT Reading 800 Math 740 ACT 32 |
主な課外活動・受賞歴 | 有機農家でのインターンシップ、研究、サマープログラム World Scholars Cup、アジアサイエンスキャンプ、奨学金 |
合格した大学 | (米) UCLA (University of California, Los Angeles), Georgia Institute of Technology (英) Imperial College London, Cardiff University |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 都内公立 |
IB・AP | IB 43 |
受験校数 | 合計15校 (米)リベラルアーツ13校 (英)2校 |
- 海外大学進学を考えるようになったきっかけは?
- 元々アメリカで生まれ、高校に入るまで南米の国々で育ったため、海外大のオプションは身近なものでした。
強く海外大学を意識し始めたのは、中学3年生の時にアメリカのスタンフォード大学のサマープログラムに参加した時です。そこでの授業は、今までの「先生の言うことをノートに書くだけの授業」とは異なり、クラス全体で何かを発見しながら学んでいく授業スタイルに大きな魅力を感じ、教授たちが楽しそうに学問を追求している姿は私のあこがれになりました。
高校に入ってから、やはり海外大学に進学したいと思ったポイントとしては、学生として参加できる実験の多さ、専門性の高さがありました。また、最終的にはイギリスの大学に進むことにはなったものの、アメリカ大の、専攻を2年生まで決めなくていいリベラルアーツな所も(高校生のはじめの頃は何をしたいのかよくわかってなかったので)受験の理由だったと思います。
他にも、高校でIBを取り、そこで培ってきた英語力を行かせるのは海外大だという思いや、それまで4,5年のペースで色々な国を移り住んでいたので、新しい国に住みたいという気持ちもありました。
- 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
- はい。
まず、理系分野に進みたいという思いがあって、その中でも生物化学を専攻したいと考えていました。また、ビジネスなどにも興味があり、途中でマネジメントのオプションを選択できる学部を選びました。
イギリスの大学は、大学に出願するというよりも大学の特定の学部に出願するので、ある程度決まっていないと(特にファウンデーションコースを通らずに直接入学する場合は)受験が難しくなるように思います。
- 生物化学に興味を持ったきっかけは?どのようにして決まっていきましたか?
- 私が生物化学を学びたい!と強く意識するようになったのは結構遅くて、高校3年生の6月ごろでした。
もともと発展途上国に長年住んでいて、自分のいた国がどんどん発展していく中で、その発展の仕方が一辺倒で、なんとなく、独自の文化や良さがあるのにもったいないなという思いがありました。
それとは別に、高校でとっていたバカロレアコース(IB)では自ら実験を行う機会がたくさんあり、そこでの実験を通して、自分は新しいことを発見することが好きだということも気付きました。ただ、私はその他に本の分析をするのも好きでしたし、経済学を通して社会を見ることなども好きだったので、一つの分野に絞ることはなかなかできませんでした。
転機は、高校2年生の頃に行った有機農家でのインターンシップでした。そこで、どの畑に何を植えるかを決め、堆肥を使い、土地を汚染せずに生産性を高めるために、化学と生物が不可欠だと知りました。
これらの経験を通して、高校3年生の時に自分がなにをやりたいのか深く考えたときに、有機農家で知った化学や生物の可能性を応用すれば、発展途上国それぞれが独自の発展の形を見つけるカギになるのではないかと気づき、実験が好きなのとも相まって、生物化学という分野に決まりました。
だから、生物化学というのは全体的に今までのいろんな経験を振り返ったときに出てきた答えだったと思います。
海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 私の家族は海外生活が長かったためか、私自身があまり日本に合わないんじゃないかと危惧しており、海外進学ははじめから応援してくれていました。海外の大学だと必然的に海外暮らしになるので、海外大学を目指したいと言い始めたときから、海外生活に必要な基本的なことを教えてくれていました。
高校も、都立の中でも比較的グローバルなところだったので、海外大学に進学することは違和感なく受け入れてもらいました。
印象としてですが、私は日本での生活が長くなく、周りからいわゆる「帰国子女」として捉えられることが多かったので、海外大学へ進むと言っても意外に思われることは少なかったと思います。
ただ、いくら周りが受け入れてくれるとはいえ、きちんと自分の言葉でなんで海外大が良くて日本の大学じゃないとだめなのか説明できた方が、周りからの応援やサポートを得やすいように感じます。
どのように志望校を決めましたか?
- 私の中で、志望校を選ぶ際に一番難しく感じたのは、学校での成績はわかっても、世界基準で見たときに自分がどのくらいの位置にいるかわからなかったことです。だから、どの大学が自分のオプションとしてあり得るのかとても悩みました。最終的には、過去に色々な海外大出願者を見てきたであろう先生方にアドバイスを頂いたり、SAT・IBのスコアを参考にしたりして、目指す大学のレベルを決めました。
ただ、私が応募していた奨学金団体には指定大学リストがあったので、それも大きく影響しました。そのリストの中で大学を選ぶ際には、実験の充実具合、専攻したいと考えている分野で行われている研究がどのようなものかなども調べて決めました。
私が高校3年生の頃はコロナウイルスの影響でほとんどの大学がキャンパスを閉じた時期だったので、多くのキャンパスツアーがオンラインで開催されていました。そこで、大学のホームページから登録して、ツアーに出来る限り参加して、大学の雰囲気などを知るようにしていました。
他にも志望校を決める上で意識していたこととしては、海外大学の受験は大学との相性次第だと考えていたので、出来るだけ可能性をつぶさないためにも、志望校をあまり減らさないようにしようと思っていました。
- エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
- 受験のすべてのプロセスが終わった後に後悔だけはしたくないと考えていたので、個人的に満足がいかないエッセイだったり、自分らしくないエッセイは絶対に出さないと決めていました。
私は試験官ではないので、エッセイのどこが決め手になるのかは未だによくわかっていませんが、米国大学のエッセイで、行ってみたい時代、自分らしい音楽などをテーマにした、とても内面的で自分らしさが求められるエッセイは、自分自身について深く考えるきっかけになり、結果として自分の中で印象に残った気がします。
英国大学は出願時に書くエッセイが一つだけで、しかも文字数が少ないので、15回ほど書き直し、言葉選びにもとても気を使ったので自信がありました。
エッセイを書くときに気を付けたことは?
- エッセイを書くときには、出来るだけ自分のことを自分の言葉で書くようにしていました。自分を飾り立てるというよりは、本当にあったことを等身大で書いたつもりです。
アメリカの大学のエッセイを書く際には、大学それぞれのカラーがあるので大学の下調べもしっかりした上でエッセイに臨んでいました。
イギリスの大学の場合は一つのエッセイを全ての大学に提出するので、出来るだけ、自分と学びたい学問に焦点を絞って書きました。自分が書いてるエピソード一つ一つを通して自分がどういう人間かを示しつつ、自分が出願している分野に対して興味がある姿勢をアピールしました。
また、細かいことではありますが、文法やスペルのミスがないことや、イギリスへの出願の際には、soccer ではなく foot ball と書くなど、同じ英語でもそれぞれの国に合った英語を使い分けていました。
あと、アメリカのエッセイは「自分と大学」(自分がどういう人間で、なぜその大学が良くて、自分がそういう人間であることでどのように大学に貢献できるか 等)について、なのにたいして、イギリスの大学は 「自分と学問」(どういうきっかけでその学問が学びたいのか、学問と自分のつながり、今まで自分がその分野についてどの様な準備をしてきたか、自分がその学術分野でどのような貢献ができるか)についてと、少し焦点が違うように感じました。
エッセイで苦しんだこと、悩んだことはありましたか?
- エッセイを書き始めた際、自分がどういう人間なのか分からず、特に特徴がないように感じられ、そもそも何を書いたらいいのかに悩みました。
最終的に、自分がどういう人なのかを知るために行ったこととしては、
・私の今までの人生の中で印象的だったことを書きだして、なんで印象に残ったのかを考えてみる
・仲のいい友達・先輩・先生に私がどういう人に見えているのかを教えてもらう
・生まれたときから私を知っている家族と話してみる
といったことがありました。
また、いくつかエッセイを書いているなかで内容がマンネリ化してしまい、違う大学に同じエッセイを書きそうになったり、ネタが無くなりそうになったりした時もありました。その時は、そのエッセイから一回手を引いて、時間を空けてからまたとりかかったり、エッセイは書かずに、なんとなく使えそうなアイディアやコンセプトを乱雑にA4の紙に思いつくまま書いて、しばらくしてから見返したりしていました。
- 課外活動はどんなことをやりましたか?どうしてその課外活動をやったんですか?
- 課外活動としては:
・Fairtrade Student Network の代表
・筑波大学での紙の研究
・図書委員会 委員長
・有機農家でのインターンシップ
・ジャズ部 リズム隊 セクションリーダー
・多言語スピーチ
・化学の先生のボランティア
・老人ホームでのピアノを弾いて一緒に歌うボランティアの実行兼企画
・ブラジル-日本のコロナ禍でのオンライン交流会の企画リーダー
・東大の特別講座の単位の取得
など、何の脈略もないことを多くやっていました。
課外活動をやった理由は単純で、その時に興味があったことをとりあえず片っ端からチャレンジしていました。
イギリスの出願の際には、今までその分野に関して何を経験し、学んできたかを重視されるので、もし、高校のはじめの段階からやりたいことが決まっているのであれば、その分野に関する課外活動を集中的にやっていった方がいいかなと思います。
ただ、私の場合は、はじめの方はやりたいことが見つかっていなかたので、とりあえず、面白そうだと思たことをやっていったら、その先で自分が何を学びたいかが見つかりました。だから、とりあえず、課外活動はごちゃごちゃ考えずやってみるのが大事かなと思ってます。
また、何をするにしても長く続けた方が学びがあるかなと思っていたので、全ての課外活動を出来るだけ長く続けていました。そして、何をやるにしても、新しいことに挑戦する(新しいイベントの企画など)事を意識して、目標を作って行ったほうが後々にエッセイを書くときに役に立ったなと思います。
また、IBコースの一部で課外活動を行う際、何かをするたびに振り返りの文章を書かなければいけなかったのですが、長い目で見ると、それがエッセイを書く際のアイディアにつながったので、書いてよかったなと思っています。
- 受賞歴はどんなことをやりましたか?
- 受賞歴としては
・World Scholars Cup の最終トーナメントでのメダル受賞
・アジアサイエンスキャンプ 日本代表選出
・スタンフォード大学のサマーキャンプ ペルー代表選出
・Intercultural English Championshipという英語の使用レベルをはかる大会 準優勝
・柳井正財団 予約型 奨学金 合格
をあげました。
これも、課外活動と同じく、とりあえず興味があるものに手を出した結果でした。海外大学受験者が行っていそうなもののイメージにとらわれず、やりたいことをやっていました。
TOEFL 勉強方法で、オススメのものはありますか?
- 私はTOEFLのスピーキングが苦手だったので、自分で時間をはかって録音して聞き返すというのを行っていました。あと、TOEFLでは学術的な分野が多いので、TEDtalkなどを聞いて、どんな分野が来ても大丈夫なように準備していました。
あとは、リスニングの際に早くメモを取れるように自分なりの単語を示す記号を作ったりしていました。例としては
・increasing: ↑ng
・decreasing: ↓ng
・with: +
・be動詞: =
・or: /
などですね。
また、ライティングに関しては、はじめてTOEFLを受けたとき、タイピングが遅くて全然出来なかったので、タイピングの練習もしました。
あと、コロナウイルスの影響でTOEFLを自宅で受けられるようにもなったので(TOEFL iBT Home Edition)、試験会場と家でのテスト、可能であれば両方とも受けてみるのがおすすめです。人によっては、他の人がいたほうが対抗心が燃えて点数が上がったり、あるいは他の人のスピーキングの声が邪魔でしかない人は家の方が集中出来たりと、それぞれに向いている環境があると思うので、2つとも試せたら試した方がいいと思います。ただ、自宅受験のスコアを受け入れない大学も一部あるので、それは事前に確認するようにしてください。
- SAT の勉強方法についてはいかがですか?
- SATの数学はそこまで対策はしなかったのですが、リーディングの方には苦戦しました。基本的な勉強方法としては、過去問を解くのがメインになると思います。問題を解けば解くほど試験に慣れることができるので、練習量はできるだけ多い方が良いです。あと、問題を解くときに、その問題がどうして聞かれているのかを、試験を作る人の目線で考えるのも学びにつながったと思っています。
それと、私は一気に詰め込むのが苦手で、また、高校の課題や課外活動で毎日忙しかったのもあって、1日1題解くのを習慣にしていました。そして、試験前だけ、慣れるために問題を一通り解くことをしていました。
あと、試験当日のおやつと時計は必須です。試験が結構長いので、前日はしっかり寝て、元気が出るおいしいおやつと時間が見やすい時計があるといいと思います。
- タイムマネジメントで気を付けていたことはありますか?
- 個人的なタイムマネジメントの方法としては、
・新しい月が始まる前に、スケジュール帳に大雑把な予定を書く
・毎週日曜日に、これから始まる1週間のそれぞれの日に何をやるか細かくペンで書く
・毎日朝起きたら、やることリストに優先順位の番号を振って、どこまでを学校にいる間に終わらせて、どれを電車に乗っている間にやるか、記号でメモしておく
・やることが終わったら、鉛筆で上から真っ黒に塗りつぶす
・予定は基本守るけど、臨機応変さも保つ
ということをやっていました。
これをすることで、
・やらなければいけないことを細分化して、出発点からゴールまでわかるようにする
・やることが見える化するから、とっかかりやすい
・終わったものを真っ黒に塗りつぶすと、課題が見えなくなってすっきりする
・ペンで書いて、鉛筆で塗りつぶせば、もし後で振り返りたいときに鉛筆を消しゴムで消せば、何をやったかが残っているから便利
といった利点がありました。
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- 英米の出願、そして奨学金の推薦文は全て化学の先生にお願いしました。
理由としては:
・化学系の学問を専攻したいと思っているから
・化学の成績が一番良かったから
・化学の先生と仲が良かったから
・IBの extended essay (卒論のようなもの)やCAS(課外活動)の担当の先生で、私の勉強のこと、研究のこと、課外活動のことを一番知っていて、且つ、一番お世話になった先生だったから
です。
個人的なイメージですが、推薦状は先生から生徒に対するラブレターのようなもので、自分のことを知っていて、仲がいい先生にお願いすると、いいものがもらえるのかなと思ってます。だから、高校生活の中で、ちゃんと授業を受けて、ある程度先生に気に入られておいた方がいい推薦状をもらえるかなと思います。仲が悪いよりはいいほうがいいです。
受験のプロセスの中で一番苦労したことは?
- 一番苦労したことは、エッセイの所でも書いた自己分析です。「自己分析」でも自分のことが分からないときは、他人に頼って「他己分析」してもらうのがおすすめです。
また、苦労ではないのですが、一番辛かったのは結果発表の時期でした。大体何月ぐらいに結果が来るかは分かってても、何日に来るかが分からないケースがほとんどで、毎朝メールボックスを不安と緊張でドキドキしながら空けていました。また、結構な数の大学を落ちたり、waitlistにされたりしていたので、それもきつかったです。滑り止めのような絶対安全圏の大学も受けていなかったので、どこにも行けないんじゃないかと思ったりもしました。ただ、それを口にしてしまうと現実になってしまいそうで怖かったので、出来るだけ表に出さないようにしました。
あと、大学の合格不合格は縁があるかないかであって、落ちたとしても何か自分に問題があったわけじゃない、そして、合格した大学こそが自分に合うに違いないと考えて過ごすようにしました。他にも、友達と話したり、遊んだりするのも不安を和らげる大きな助けになりました。
受験中にやってよかったことは?
- 色々な締切日を高校2年生の時期になんとなく把握できたことで、高校の勉強と受験が両立ができたので、計画を立てるのは本当に大事だと思います。
あとは、悩んだら、一人で抱え込まずに誰かに相談すると、問題は解決しなくても、少なくとも言語化したことによって何をすべきかクリアになると思います。
他には、受験前の事になってしまうのですが、課外活動をやるときには、いつごろ、何をやって、それが自分にどのような影響を与えたかを記録しておくこと、テスト系の物は高校3年生になるまで待たないで、なるべく高校1年生ぐらいの頃からチャレンジして早めにやっつけてしまうことも良かったなと思います。
受験とはちょっと離れてしまうのですが、課外活動もしつつ学校の勉強をちゃんとしておく(予習復習など)事も大事だと思いました。GPAは大体どこでも必要だし、特にIBをとっている場合は、11月に最終試験があるので、ちゃんと1,2年生の間に学んだものを積み上げておかないと最終試験と受験期が重なってしまって、下手すると共倒れになってしまうので、勉強の方をあらかじめ固めて置いたら、IBの最終試験の時期でも受験の方に集中できます。
受験中にやればよかったと思うことは?
- 健康管理です。
今振り返ってみると、受験中は殆ど運動もせず、睡眠時間も短く、その結果あまりおなかもすかず、食欲が減ってあまり食べず、、、という感じで、今思い返せば「よくもってたなー」という感じの生活をしていました。その結果、寝込んだり、ぼんやりした頭でエッセイを書くなど、効率が悪くなっていました。忙しくても、基本的な人間的な生活を送ったほうが良かったなと思います。
振り返ってみて、何か言い残したことはありますか?
- 私は英国の大学に進学しましたが、実を言うと、英国を受験すると決めたのは高校3年生の12月でした。
はじめはもっと自由な学びができると思ってアメリカに行こうという気持ちが強かったのですが、英国に留学した先輩がすごく楽しそうに勉強しているのを見て、英国も受験することに決めました。だから、英国に関しては、大学から合格結果が来てから、その大学がどのような感じなのか調べたぐらいです。
最終的に、英国の大学の方が面白そうな研究ができると思ったこと、自分がいろいろなことに興味があるためアメリカにいたらこのまま絞れないまま中途半端に終わってしまうのではないかと思ったこと、そして、英国の大学にも理系分野を学びつつ経済などの他の分野を取るオプションがあり、インペリアル・カレッジでは、専攻にしなくても各学期に文系の科目を受けられることなどを考慮して、英国のインペリアルに進学することに決めました。
だから、アメリカはリベラル、イギリスは専門的で他のものは学べない、といったステレオタイプに惑わされず、視野を広げ最後の最後まで選択肢を増やせたことは、私の場合すごくよかったです。
- 受験生へのメッセージはありますか?
- 海外受験は情報が少ないし、慣れないことが多かったり、独特の難しさが多いと思います。ただ、大学受験というプロセスの中で、自分を見直せたり、課外活動の中で知らない人に出会えたり、楽しい面もたくさんあります。大学での新しい生活も、日本国内では経験できない学びやチャンスが沢山あるはずです。
海外大学受験すると決めてる人は、私たちの失敗・成功からほんの少しでも何かを吸収してもらえたらとてもうれしいです。まだ決めかねている人はとりあえず、オプションの一つに加えてみたらどうでしょうか。課外活動も、大学受験も、とりあえずとびこんでみたら、意外と面白い何かが待っているかもしれません。
編集者ひとこと
英米の受験をどちらも経験したからこそ言える、それぞれの受験システムの考察は非常に興味深い内容でした。テスト対策しかり、タイムマネジメントしかり、様々な場面で自分の目標、自分のやりたいことに向かって真っすぐに、そして真剣に向き合う姿が印象的でした。後悔の無い受験にするために必要なものが、このSTORYには詰まっています。