- 谷口ゆうやさんの基本情報
進学先 | Columbia University(コロンビア大学) |
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専攻 | 機械工学 ,地球環境工学 |
副専攻 | 生物化学 |
海外滞在歴 | アメリカ(6年間、2 - 8歳) |
GPA(4段階) | 4 |
TOEFL・IELTS | TOEFL 115点 |
SAT・ACT | SAT Reading 780 Math 800 |
主な課外活動・受賞歴 | 習字、ハンドボール部、理系のサマープログラム(アジアサイエンスキャンプ)、愛知県主催の「知の探究講座」STEM育成コース |
合格した大学 | (米)Columbia University, University of Pennsylvania, University of Michigan, University of California San Diego |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 地方公立 |
IB・AP | どちらも受けていない |
受験校数 | 合計16校 (米)リベラルアーツ1校、リサーチ大学15校 (日)国立 1校 <一般入試> |
- 海外進学を考え始めたきっかけは何ですか?
- AIG高校生外交官プログラムに参加して知り合ったアメリカの高校生から話を聞き、多様性や柔軟な教育など、アメリカの大学の良さを知りました。また、そのプログラムには、ディスカッションやプレゼンテーションを通して、人前で意見を述べるアクティビティが多く、異なる人々と意見共有する楽しさを知りました。
同時に、自分の苦手な、意見をはっきりと述べることを克服したいとも思いました。アメリカの大学の授業は発言する機会が多く、自己表現力を磨くには自分に合っていると思いました。
また、比較的長期間アメリカに住んでいたことがあるので、親も自分もアメリカの大学に行くことの心理的なハードルが低かったと思います。
- 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
- 元々エネルギー問題に興味があり、特に海の波の力を利用した発電に興味がありました。最近では、スマートグリッドと呼ばれる次世代電力網にも興味が湧いてきました。
- エネルギー問題に興味を持ったきっかけはなんですか?どのようにして決まっていきましたか?
- 中学生の頃から国際ニュースを観るのが好きで、エネルギー問題において日本の体制に違和感を持ちました。個人的な感覚ですが、例えばドイツが再生可能エネルギーに先進的に取り組んでいる中、日本ではエネルギー課題が多いにも関わらず、エネルギー確保の政策に遅れをとっていると感じました。
そこで、太陽光や風力など、自然の力を利用した発電に関して調べ始めたところ、波の力を使って発電できることを知りました。あまり聞いたことがない方法だったので、新鮮に感じ、日本は島国だからこそ活用できるポテンシャルがあると思いました。まだ商業利用できていない未発展の分野なので、尚更深掘りしたいと思いました。
- 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 最初の頃は父が就職に関して心配し、海外大学受験に否定的な姿勢でしたが、母はやってみないとわからないという意見でした。家族で海外大学の説明会に参加することで、双方から同意してもらえました。
学校では、海外大学受験の前例があまりなかったのですが、必要な書類作成に関して自分からきちんと説明することで、どの先生も快く協力してくださりました。
- どうやって志望校を決めましたか?
- 正直、事前の学校調べはあまりせず、海外大受験のサポート団体からのアドバイスや、インターネットに掲載されている各大学の合格者のSATスコアの平均点をもとに、本命や滑り止めの学校などを選びました。考え方としては、自分を受け入れてくれた学校が自分に合っているはずなので、とりあえずは数を受ける、という方針でした。元々志望校は9個に絞っていましたが、受けられるだけ受けてみるべきと先輩からアドバイスをいただき、最終的には16校に応募しました。
- エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったものはありましたか?
- ほとんどの大学の出願締め切り日までは、東京でエッセイの添削指導を受けながらを出願準備をしていました。その時点ではコロンビアのエッセイが間に合っておらず、未提出のまま愛知の実家に帰宅しました。そこで、コロンビアから出願締切日を延長するとのメールが届いたので、最後のチャンスを生かそうと再度エッセイに取り掛かりました。特に自信のあるエピソードがあるわけではないのですが、実家で書いたエッセイは、実際に大学のキャンパスで生活することを想像し、より自由に楽しみながら、リラックスして書くことができました。結果的には、その時に書いたエッセイを提出した大学に受かったので、最後まで諦めず取り組んでよかったと思っています。
- エッセイで苦しんだこと、悩んだことはありましたか?
- 題材を決めるのが難しかったです。出願エッセイにありがちなテーマになってしまったり、内容を深められなかったり、考えすぎて、自分でも何を伝えたいのかわからないエッセイになってしまうことが多々あり、自分のメッセージをどのように伝えればいいか悩みました。
- 課外活動はどんなことをやりましたか?どうしてその課外活動を行ったのですか?
- 一番長い期間継続していたのが習字で、自分の中で大事にしてよかったと思っています。先ほど話したプログラム以外は、課外活動の数が少なく、焦って取り組んだものもありました。コモンアップのリストに記載したのは、ハンドボール部、理系のプログラム(アジアサイエンスキャンプ)、愛知県主催の「知の探究講座」STEM育成コースなどがあります。
- TOEFLやSATの勉強方法を教えてください!
- TOEFLは過去問をひたすら解き、スピーキングはとにかく喋り続け、沈黙の時間が少ないようにしました。SATのリーディングは、マッピングと呼ばれる手法を身につけました。マッピングとは、与えられた長文の横の空白に、各段落を簡単にまとめる文章をかいて内容を整理する方法で、初めは読むのに必死で時間がかかるけど、慣れると、マッピングをすることでリーディングの効率がぐんと上がりました。
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- 高校3年生の担任の先生、物理の先生、英語の先生です。物理は興味のある分野でしたし、エネルギーに関して教えていただいたこともありました。英語の先生は、高2の元担任であり、進路に関してもよくコミュニケ―ションをとっていたので、どちらの先生も関わりは深かったと思います。
- 受験のプロセスの中で一番苦労したことはなんですか?
- 地方在住ということもあり、出願に必要な書類や手続きが分からず、一度自分で理解、整理したうえで、家族や先生方に説明する必要がありました。
- 受験中にやってよかったことはなんですか?
- 高校2年生で海外大受験を志した時は、周りに海外に行く人がいなくて孤独に感じる時があったけど、塾などを通して同じ目標を持つ仲間に会えてよかったと思います。一人でやると焦ってしまうこともあり、海外大学受験の勉強をする分、日本の勉強が疎かになってしまいがちでした。でも、成績はずっと保つようにしていたのもよかったです。
- 受験中にやればよかったと思うことはなんですか?
- 自分の軸になるものを早いうちから見つけられると、心の拠り所にもにもなるし、エッセイも書きやすくなると思います。好きなことや興味関心を突き詰めると、自分のユニークさにつながると思います。
- 振り返ってみて思うことはありますか?
- プログラムで知り合ったルームメイトから、just do it と励まされたことや、be yourself と言われたことをずっと意識していました。受験中、不安になることもあると思うけど、とりあえずやってみないとわからないし、最後のゴリ押しも大事だと思います。やってみたら意外とできることや、失敗もあると思いますが、コロンビアのエッセイ執筆を最後まで粘り強く、やれる限りをやったことで、結果は自ずとついてくると知りました。
編集者ひとこと
高校生の時から知る仲の谷口くんと話せて楽しかったです!大学生活が始まっても、常に謙虚で頑張り屋な面が伝わってきて、見えない努力をたくさんしているんだなと色々学ぶことが多かったです。実は受験中にお互いのエッセイを交換して読み合ったことがあるのですが(覚えてるかな、、?笑)、その時のエッセイのテーマを思い出しました。何の変哲もない、いつもの通学路で、すれ違う近所の人たちに挨拶をする(確かこんな内容だった気がする、、)エッセイテーマだったのですが、本当に周りの人に優しく丁寧に接する人なんだな!と感銘したのを覚えています。インタビュー受けてくれてありがとうございました!