自分にこだわった先で生まれるアイデアと行動力

インタビュー by あやの

  • Blooming Ocean さんの基本情報
進学先 University of Chicago (シカゴ大学)
専攻 Anthropology ,Geographic Information System
副専攻 Statistics
海外滞在歴 アメリカ (9年間、4~13歳)
GPA(4段階) 3.8
TOEFL・IELTS TOEFL 118点
SAT・ACT SAT Reading 740 Math 790
主な課外活動・受賞歴 吹奏楽部(トランペット)、模擬国連部(部長)、学祭の委員会(3年間)、高校生G20サミットの開催、国連ユース特使大使の来校イベントを主催、災害時における中小企業の対応に関するリサーチ、長期的なボランティア 柳井正海外大学奨学金、Harvard Prize Book 受賞、Global Responsibility 国際会議 (バルセロナで主催)最優秀賞、全国高校生フォーラム 文部科学大臣賞、全日模擬国連大会 出場
合格した大学 (米)University of Chicago, Cornell University, Bates College, Carleton College, Haverford College, Pomona College, Middlebury College, Wesleyan University, Grinnell College, Oberlin College
(日)国際基督教大学〈AO入試〉
卒業年度 2021-2025
出身高校 都内私立
IB・AP どちらも受けていない
受験校数 合計19校
(米)リベラルアーツ12校、リサーチ大学6校
(日)私立 1校 〈AO入試〉
  • 海外大学進学を考えるようになったきっかけは?

  • 4歳〜13歳までアメリカで過ごしたことが大きかったです。約9年間アメリカの教育を受けていたので、大学でも色々な人と共に学び、生活したいと自然に思うようになりました。この漠然とした思いを大切に、高1頃から米国大学についてのリサーチや相談を進めたところ、「米国大学ではより多くの機会と自由がある」と確信しました。

    何より重要なのが、「米国大学でこそ自分のポテンシャルを発揮できる」と感じたことです。関わりたい学問や研究、自分が求める環境が米国大学にはあり、それが自分の成長に繋がると思いました。
  • 受験する際に、大学でやりたいことは決まっていましたか?
  • 決まっていました。 Anthropology(文化人類学)と Geographic Information System (GIS: データを活用しデジタル地図を作成するシステム)を融合した学問に関わりたいと考えています。Data Science (統計学)にも興味があります。可視化しづらい要素をより理解しやすいようにしたいです。

    ただ、大学在学中に十分変わる可能性があります。それも楽しみです!
  • 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?

  • なかったです。両親はどちらかと言えば日本国内より海外大学への進学を勧めていて、高校は海外大学受験を手厚くサポートしてくれました。このような環境に巡り合うことができて、本当に感謝しています。
  • どのように志望校を決めましたか?

  • 9月に柳井正財団海外大学奨学金(予約型)の合格が決まったので、志望校は財団指定の米国大学から選びました(予約型の奨学生は財団指定校のみへの進学が認められているため)。最終的には18校(リサーチ大学6校・他リベラルアーツ)に出願しました。コロナ禍でキャンパスまで足を運ぶことができなかったのですが、シカゴ大学の授業などの学術的な環境 ・学生の雰囲気・キャンパスに魅了されたので進学先に決定しました。
  • エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
  • 「自信がある」= 「すごく気に入っている」と解釈していますが、コモン・アプリケーションのエッセイ が一番の自信作です。コモン・アプリケーションのエッセイは全ての出願に必要で、自分という人間を表現する上でとても大切なエッセイだったので、ものすごく時間をかけて書き上げました。

    印象に残っているエッセイは2つありますが、両方とも私の進学先 University of Chicago の Supplement Essaysです。

    • “Why Essay” (その大学に進学したい理由):冒頭ではウズベキスタンとトマトソースの関係性について書きました。



    • “The Uncommon Essay” (斬新でユニークだとよく言われる大学指定の題;面白いので是非調べてみてください!or 自分で創り出した題について自由に書く):私は “Explore two sides of the same coin” という自分で考えた題について書きました。内容は私と故郷であるアラバマ州との繋がりです。

  • エッセイで苦しんだこと、悩んだことはありましたか?
  • 自分に自信があったのか、時にはフィードバックの受け止め方に苦労しました。時間をかけて考えた内容やエッセイスタイルに対して良好でないアドバイスをもらうのは正直辛かったです。しかし、自分がどんなに理解していても、伝わらないものは伝わらないですし、そんなエッセイでは読んでいる人の心を動かすことはできません。もちろん、「これはこだわる!」と思って、フィードバックを受けてもなお変えなかった部分も結構ありましたが。
  • 課外活動はどんなことをやりましたか?
  • 全部で10個報告しました。

    「とにかく興味が惹かれたら、何かをする」という考えだったので、課外活動はたくさんしました。主なものとして:

    ・吹奏楽部(トランペット)

    ・模擬国連部(部長)

    ・学祭の委員会(3年間)

    ・高校生G20サミットの開催

    ・国連ユース特使大使の来校イベントを主催

    ・災害時における中小企業の対応に関するリサーチ

    ・長期的なボランティア
  • 受賞歴はどんなことをやりましたか?
  • 全部で5個報告しました。

    ・柳井正海外大学奨学金

    ・Harvard Prize Book 受賞

    ・Global Responsibility 国際会議 (バルセロナで主催)最優秀賞

    ・全国高校生フォーラム 文部科学大臣賞

    ・全日模擬国連大会 出場
  • TOEFL 勉強方法で、オススメのものはありますか?
  • ネット上で模擬テストを何個か解き、YouTubeで見つけたTOEFL Speaking Practiceを活用しました。TOEFL独自の問題スタイル (特に Speaking) に慣れるための最大限の努力をしました。
  • SAT勉強方法はいかがですか?
  • SATはTOEFLと全然違うテストですが、私は始めは同じ勉強スタイルで挑んでしまいました。

    最終的にSATは合計3回受験し(高2で1回、高3で2回)、高3の8月でやっと満足できる点数を取りました。2回受け終わった後はかなり焦り、高校の同期に新品の参考書を譲ってもらいました(それまではTOEFLの勉強と同様、ネット上で準備していました)。個人的には、本番と同じ紙スタイルで勉強するのが効果的でした。
  • 誰に推薦文をお願いしましたか?
  • 世界史、帰国英語の先生からの合計2通をお願いしました。どちらの先生も中学2年からお世話になっており、授業中はもちろん、授業外でも頻繁にコミュニケーションを取っていました。

    「(教科を教える先生の)推薦状は3通あった方が有利」「文理のバランスを考えた方がいい」という考えにも悩まされましたが、最終的には心から頼みたい先生に書いてもらいました戦略的に考えすぎず、自分をよく理解している人物に頼むことをお勧めします。
  • 受験のプロセスの中で一番苦労したことは?
  • 奨学金の出願に苦戦しました。私が応募した柳井正海外大学奨学金(予約型)は推薦状の他、日本語のエッセイが3つ必要でした。米国大学への進学理由や将来の夢についての比較的具体的な内容が自分の中で決まっていなかったのが一番の壁であったように思います。高校の友人や先輩、色々な教科の先生と相談を繰り返しながらエッセイの書き方を探りました。米国大学に進学する金銭的なハードルを肌で感じるようになり、そのプレッシャーもありました。
  • 受験中にやってよかったことは?
  • 動画作り…ですかね。一見受験とは無関係に思えますが、動画を作成することが自分のモチベーションに繋がりました。高校最後の年の記録としてたくさん動画を撮り、12月頃に編集を終えました!

    (ちなみに。。。シカゴ大学などいくつかの大学には願書内で「自分を表す動画」を提出する機会があり、私はこの時に撮った動画を使ったりもしました。)
  • 受験中にやればよかったと思うことは?
  • Pocket Wifi の購入。高校の2階のベランダでエッセイを書くのが好きだったので、Pocket Wifi があったらより効率的にできたと思います。
  • 振り返ってみて、何か言い残したことはありますか?&受験生へのメッセージはありますか?
  • 自分自身の受験を振り返ると、たくさんの人が隣にいたことに気付きます。エッセイの感想を交換しあえる同期、情報を共有してくれる友人や先輩、動画作成に協力してくれたみんな。その結果、私の海外大学受験は本当に楽しかったです。


    これから海外大学を受験する皆さまにも、同じように楽しんでほしいです。結局「これをやってみたい!」「この内容について書きたい!」という行動力や発想は自然に生まれるものです。好きなことをやり続ける、好きな人と一緒に時間を過ごすことにより、楽しい毎日を過ごせるのはもちろん、最終的には受験の引き出しも増えると思います。

    Good luck and have fun!

編集者ひとこと

受験中にやればよかったこととして、ポケットWi-Fiの購入は「確かに。。。」とうなってしまいました。ストーリー全体を通して自分にこだわって受験プロセスを進めていくスタイルがとても印象的で、自分の好きなことをやって自分の好きな人たちと一緒にいることで自然と課外活動やエッセイのアイデアと行動力が生まれる、というのはとても素敵な考え方だと思います。みなさんもぜひ、自分にこだわり続けることで、この「自然に生まれる」アイデアと行動力を感じ取っていただけたら嬉しいです。

  1. University of Chicago

    自分にこだわった先で生まれるアイデアと行動力

  2. University of Sussex

    留学を決めるのに「遅すぎ」はない!決めたら突き進むのみ!

  3. Imperial College London

    チャレンジ精神は大切に!

  4. Imperial College London

    後悔の無い受験にするために。英米併願者が語る、受験との向き合い方

  5. University of Oxford

    諦めなければ道はある!「自分がやりたいこと」を大切に!!

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