必ず自分に合った大学に行けるはずー最後まで諦めずに

インタビュー by まゆか

  • SSさんの基本情報
進学先 (リベラルアーツ・カレッジ)
専攻 International Relations
主な課外活動・受賞歴 部活動、ディベートなど
卒業年度 2021-2025
IB・AP どちらも受けていない
受験校数 (米)リベラルアーツ校10校、リサーチ大学5校
  • 海外の大学に進学したいと思ったきっかけは何ですか?
  • 興味分野が国際協力や国際関係だったので、その中でそのような専攻(開発学、医療、外交など)を選ぶにしても、将来的に英語ができた方がいいと思っていました。また、日本以外の文化を知っておく必要もあると思っていました。

    直接的なきっかけになったのは、高校生の時に1年間留学をしたことです。初めての海外生活はとても楽しく、英語だけでなく様々な学びがあったと感じました。また、勉強のスタイルも合っていると感じたので、大学で再び海外に行こうと思いました。
  • 国際関係・国際協力に興味を持ったきっかけは何ですか?
  • 小さい頃から紛争や貧困などのニュース等に敏感で、自然と国際的な課題に向き合いたいと思うようになっていました。

    特に印象に残っているのは、小学生の頃に参加したサマーキャンプで、貧困についてのプレゼンを受けたことです。当時10歳くらいだった私と同じくらいの子どもが、とても痩せていて毎日生活していくのも難しい状況にあるということにとてもショックを受けました。

    また、同じく小学生の頃に国連について学び、国連の仕事に憧れるようになりました。特に、緒方貞子さん等の仕事に感銘を受け、自分もそういった分野で活躍できるようになりたいと思いました。
  • 周囲からの反対はありましたか?
  • 周囲に海外大学に進学した人があまりいなかったので、驚かれた部分はありましたが、大きな反対はありませんでした。ただ、海外大学の方が授業料が圧倒的に高いので、お金の心配はありました。

    高校の先生からも、就職活動のことなども視野に入れると、日本の大学も考えた方が良いと言われましたが、海外に行きたい理由を説明するうちに、理解してもらえたと思います。

    応援はしてもらえていたものの、海外大学用の推薦状を書いたことがない先生ばかりだったので、その点では苦労しました。担任の他に興味分野に一番関係がある授業だと思った英語と歴史担当の先生にお願いしたのですが、あらかじめ書いて欲しいことリストにしてお願いしにいきました。ネット上で推薦文に書いてもらうべきことは何か調べたり、自分でそれぞれの授業で力を入れたことや、特に良くできたことは何だったか分析したりするのが大変でした。
  • TOEFLやSATは独学だったそうですが、どのように勉強しましたか?
  • TOEFLは、まずは単語を暗記するところから始めました。
    単語の意味がわかるようになったら、公式の問題集を2冊ほど購入したり、オンラインのもしを受けたりしました。

    これは、高校で留学していた時期に勉強していました。
    日常的に英語が使える環境だったのもプラスに働きましたし、正直課題の量が少なく時間に余裕があったので効率がよかったと思います。

    SATは、TOEFL以上に時間がかかりました。
    日本に帰ってきてから勉強していたのですが、毎日勉強に使える時間はほとんどSATの勉強をしていました。
    高2になっていたので、周りも受験モードに入っていたのもあり、放課後に友達と自習室などで勉強をすることが良くありました。
    日本の学校の勉強はテスト期間の直前だけで済むようにして、それ以外の期間はとにかくSATの猛勉強をしていました。

    これは、日本の受験勉強とも共通すると思いますが、とにかく数をこなして傾向をつかんだり、自分が間違えた部分を分析して重点的に対策することを意識していました。
    問題集は、おそらくアマゾンで買えるものは大体解いたと思います。合計で10冊ほど買いました。
    最初は公式のブルーブック、その後バロンズなどを一通り解きましたが、結局公式のブルーブックが一番本番に近いことに気づきました。
    数をこなしているうちに、最初の頃に解いた問題のことは忘れるので、ブルーブックは毎度新鮮な気持ちで何周か解きました。
    毎度、間違えた問題とその理由をノートに書いて、反省会をしていました。また、知らない単語が出てきたら単語帳アプリに登録して、学校の行き帰りなどに復習していました。
  • 課外活動はどのようなことをしていましたか?
  • 高校の水泳部の活動と、ディベートにもっとも力を入れていました。
    他にも、単発参加したボランティアや、サマーキャンプなどについても、出願時は書きました。

    受賞歴も概ね課外活動に関することで、水泳の都大会の成績や、ディベートで全国大会に出たことなどを書きました。
  • 志望校はどのようにして選びましたか?
  • まずは、自分で選ぶためのクライテリアを設け、大学のウェブサイト等の情報から、それに会う学校を探しました。
    例えば、国際関係・国際協力の分野が強いこと、リベラルアーツ大学であること、寮に住めることなどです。
    ちなみに、国際関係や国際協力という大まかな興味分野は決まっていたのですが、その中でどんなことを専門分野にしたいのかが決まっていなかったため、リベラルアーツに行きたいと決めていました。

    大体は大学のホームページと、比較サイト、留学生のブログなどネット上でリサーチをしました。
    志望校がいくつかに絞れてからは、知り合いに在校生や卒業生を紹介してもらって、フェイスブック等を通じて話を聞かせてもらうこともありました。
  • 受験のプロセスで、一番苦労したことは何ですか?
  • エッセイを書くことです。

    SATの勉強は、わかりやすい目標がありましたし、一応テストを受けるたびにスコアが上がっていたので、あまり苦にならなかったのですが、エッセイは正直精神的にきつかったです。

    内容にもかなり悩んで二転三転し、結局はなぜ国際関係や国際協力に興味があるかということを、小・中学生の頃の体験談を交えて書きました。
    これを書くために、自分の性格や、将来やりたいことは何なのかなどの自己分析を徹底するのに苦労しました。
    一番辛かったのは、自分の嫌いな部分向き合わなくてはいけなかった部分で、高3夏休み以降ずっとエッセイを書き続けなくてはいけなかったのもあって、かなり大変でした。

    振り返ってみると、SATに時間をかけすぎていて、エッセイや課外活動にかける時間が足りていなかったとも思います。
    個人的に、SATの勉強の方が楽だったこともあるのですが、だからこそ、エッセイに書く内容をもっと意識して課外活動を進めておけばよかったと反省しています。
  • 最後に受験生に向けて一言!
  • たとえ第一志望に受からなくても、結局自分に合っている大学にいけると思います。
    最後まで諦めずに頑張ってください。

編集者ひとこと

SAT、TOEFLなどのテスト勉強はやるべきことがわかりやすいのに対して、エッセイは掴みどころがなくてやりにくい、という気持ちは私もとても共感できます。それでもSSさんは最後まで自己分析を重ね、自分とよく向き合ったからこそ、本当に自分に合った大学を見つけることができたんですね。自分を客観視することは時に辛いことでもありますが、そうやって自分への理解を深めてこそできることもあるんだな、と改めて考えされられました。

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