- Hさんの基本情報
進学先 | University of California San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校) |
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専攻 | Bioengineering: bioinformatics |
副専攻 | Entrepreneurship and innovation |
TOEFL・IELTS | TOEFL 113点 |
SAT・ACT | SAT Reading 660 Math 800 |
主な課外活動・受賞歴 | グローバルサイエンスキャンパス、アジアサイエンスキャンプ、生徒会、
千葉大学高校生理科研究発表会、Bioengineering and Bioprocess Engineeringに論文投稿 |
合格した大学 | (米)UC San Diego, UCLA, Purdue, UIUC, Duke, NYU, CMU, Barnard, Wellesley (日本)慶應大学〈一般入試〉 |
卒業年度 | 2021-2025 |
出身高校 | 都内私立 |
IB・AP | AP 取得 |
受験校数 | (米)リベラルアーツ10校、リサーチ大学15校 (日)私立一校〈一般入試〉 |
- 海外大学進学を考えるようになったきっかけは?
- 高校の頃から慶應大学の研究室で研究に携わっていて、元々バイオエンジニアリングをやりたかったのですが、同分野の研究室が日本では全部で3つしかないので、本格的にその分野で研究をやるのならアメリカが良いかな・・・と思っていました。
それに加えて、元々留学したいと割と小さい時から思っていたのですが、自分が通っていた高校は留学プログラムがなかった上に、自分で手配した場合は一年留年しなければならなかったんですよね。だから、大学でこそ、海外に行きたいと思っていました。
- 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
- はい、決まっていました。
研究室を選ぶまでは航空宇宙を考えていたんですが、後述の通りグローバルサイエンスキャンパスに応募したときに、航空宇宙の分野で高校生ができる研究が少なかったので、薦めてもらった3、4つの研究室のうち慶應のBio-MEMSの研究室で研究を始めてからバイオエンジニアリングの分野にハマりました。
- 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
- 誰からも表立った反対はありませんでしたが、学校側としてもノウハウが全くないので手助けは皆無でした。両親としても、お金の工面は自分でやってくれ、と言った反応でした。海外の大学に全部落ちたら、浪人するつもりでした。
- どうやって志望校を決めましたか?
- やりたい分野が絶対的にバイオエンジニアリングだったので、バイオエンジニアリングがある学部で、且つその分野の研究論文に目を通して興味のあるトピックを見極めた上で、その論文を出した研究室がある大学を志望校にして行きました。
- エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
- 特にない・・・ですが、対策としてはインターナショナルに通う生徒が対象のTokyo Academicsという場所でエッセイを見てもらったことはあります。個人的にはエッセイを書くのが苦手でしたね。比喩や語り口調ではなく、かなり直球でエッセイを書いていました。自分の場合はやりたい事、高校生からやってきた事、行きたい学部がかなり一貫していたので、あまり難しい事を考えず、自分の能力と経験、ポテンシャルをアピールしました。
- 課外活動はどんなことをやりましたか?
- 一番時間を費やしたのは研究活動ですね。グローバルサイエンスキャンパスという物に応募して、慶應大学の研究室で3年間面倒を見てもらいました。大学ごとに募集をかけていて、プログラム内容も大学ごとに異なるようです。他には、高校一年生の秋にStanford e-Japanという物にも参加しました。日米の中間的な視点から、二つの国の関係に関する話について考える機会を得ることができました。あとは東京理科大学の宇宙教育プログラムやアジアサイエンスキャンプにも参加しました。
学校では生徒会をやっていました。主に学園祭や卒業式の企画が仕事でした。
ボランティア活動としては、アメリカ大使館でのイベントのお手伝いをやったことがあります。元々アメリカ大使館でのイベントに行きつけていたので、そこの事務の方とお知り合いになり、ボランティアまで行き着いたといった感じです。
- 受賞歴はどんなものがありますか?
- リストアップするとすれば、千葉大学高校生理科研究発表会(最優秀賞 •English Presentation Award • 優秀賞(物理II部門)受賞)、Bioengineering and Bioprocess Engineeringに論文投稿と言ったところでしょうか。コンテスト系というよりはバリバリの学術系受賞歴です(笑)
- TOEFL・SATの勉強方法はありますか?
- TOEFLに関してはとにかく過去問をたくさんやることですね。TOEFL Practice Onlineというリソースを活用させて頂きました。
SATは、KaplanやPrincetonなどの参考書を使いました。Writing and grammer のセクションは反復練習で問題傾向を完全に把握して、Readingは現状でどれくらい点数を伸ばせるか、と言った感じで解法の研究を最優先しました。
- 誰に推薦文をお願いしましたか?
- 理系の推薦文は学校の物理の教師に、文系の推薦文は書道(部活で書道をやってたのでその顧問)の教師にお願いしました。カウンセラーレターは担任の教師にお願いしました。
- 受験のプロセスの中で一番苦労したことは?
- 結果待ちが一番ストレスフルでしたね。受験プロセス中は、色々とある程度割り切りがつく事が多かったんですが、一月の上旬あたりから三月まで高校が休みだったのもあり、集中する事がなかったので気が紛れなかったんです。1人でする趣味も持ち合わせておらず、他の人と遊ぶにしても周りはすでに大学に合格していた故に空気感が違ったので、ちょっと辛かったです。
- 受験中にやってよかったことは?
- 受験プロセスにおいて何か特定の物があるわけではないですが、受験自体をやってよかったと思っています。自分としては、留学したいという思いがある→課外活動の存在を知る→しかしどれがいいのかわからないので色々やってみる→そんでやりたい事がわかる。と言った風に道が開けて行ったので、本当に何もかも最初の留学したいという思いありきだと思います。
- 受験生へのメッセージはありますか?
- つまるところ『頑張れ』だと思います。海外大学の受験プロセスってがんばらなきゃいけないところだらけなので(笑)
編集者ひとこと
Hさんのエッセイに関するコメント、筆者も非常〜によくわかります。私もストーリー的な感じで上手いこと語るのがすこぶる苦手でございました・・・。実はHさんの研究分野、筆者の大学での研究分野ととても似ている(というか同じ)でして、個人的には色々と通じるものがあり興味深かったです。何より今自分が大学でやっている事を、Hさんは高校の頃からやられていらっしゃた訳ですから、畏敬の念を抱くと共に単純に羨ましく思いますね!今自分がやっているので分かる事ですが、学部研究と言ってもアシスタントぐらいなら高校生でも絶対にできる物なので、この記事をお読みになっている皆さんもそう言った機会(この場合はグローバルサイエンスキャンパス)にはどんどん応募して言ってくださいね!Hさんのケースはやりたい事がかなり前から決まっているケースで、ある意味珍しいかもしれませんが、工学部生の筆者としては周りにそう言った方も沢山いるので、工学部を志す方の中では典型的なのかな?と思っています。ですので、やりたい事が決まっている方は課外活動も頑張ってその分野に関連した物に挑戦していき、それをネタにエッセイを書くのも一つの戦略かな、と思います!