受験は恋愛?エッセイは没入感が大事。

インタビュー by ぼよよん

  • Juanさんの基本情報
進学先 Northwestern University(ノースウェスタン大学)
専攻 Mechanical Engineering & Aerospace Engineering , Applied Mathematics
副専攻 Music
海外滞在歴 6.5年(ほぼ小学生の時)
GPA(4段階) 3.6
TOEFL・IELTS TOEFL 119点
SAT・ACT SAT 1560
主な課外活動・受賞歴 航空宇宙関連:JAXAでの体験、高大連携プロジェクト(東大の研究室にてGSPASE Program)、学会(要手続き)など Global Youth Entrepreneurship Challenge、NSDAの日本大会で優勝し国際大会へ、日本のエッセーコンテスト、サックソフォーンのコンテスト

合格した大学 (米)Northwestern University(機械工学専攻), Duke University(機械工学専攻), University of California, Berkeley(物理学専攻), University of California Los Angeles(電気工学専攻), University of California San Diego(航空宇宙工学専攻), Amherst College(物理学専攻), Haverford College(物理学専攻), University of Illinois Urbana-Champaign(航空宇宙工学専攻), Purdue University(航空宇宙工学専攻)
卒業年度 2021-2025
出身高校 都内私立
IB・AP どちらも受けていない
受験校数 (米)リベラルアーツ4校、リサーチ大学8校
  • 海外進学を考え始めたきっかけは何ですか?
  • やはり一番の理由は長いこと海外にいたことだと思います。幼少期をアメリカで過ごしたこともあり、日本のカルチャーに再適応するのが難しいと思った他に、両親とも海外の大学を経験しているので、両親も強く薦めてくれた事も理由の一つです。

    もう一つ大きな理由としては、学問における『American Dream』が成り立っている感じがして、意欲と熱意さえあれば、飛び級制度に見られるように、変な規制無くどんどん上に行けると思ったというのもあります。アメリカにいた頃の友人が自ら進んで同級生に授業をしたり、研究をしたりしていて、意欲的に自分の好きな事を追求するのが普通だとされる文化で勉強をしたいと思っていました。
  • 受験する際に、大学でやりたいことは決まってましたか?
  • 決まっていました。

    高校の時に文理選択で文系に行き国際関係をやるか、理系に行き航空宇宙か少し悩んでいたのですが、宇宙開発は国際協力が多く、色々な国と関わりを持てるので国際関係を多少は兼ねると思い、最終的に航空宇宙の路線を選択しました。
  • 国際関係と航空宇宙学に興味を持ったきっかけは?どのようにして決まっていきましたか?
  • 国際関係に興味を持ったきっかけに関しては、アメリカから日本に帰国した時に2国間の違いを改めて認識したり、海外の人たちと話した時に通訳的な立ち回りをしたりする機会があったため、そういった方面の分野に興味を持ちました。

    宇宙工学方面への興味に関しては、元々乗り物が好きで、特に飛行機やスペースシャトルなどが好きだったというのもあると思います。あとは、幼少期に手に取った本の中にミチオ・カクと言う理論物理学者による未来の技術に関する本があり、死ぬ前にそういった技術に触れてみたいと思い、理系の道にも興味を持つようになりました。
  • 海外進学に関して、周囲からの反対はありましたか?
  • 両親が海外の大学を経験していたことと、進学した中高に帰国子女生が多く在籍していた事もあり、海外大学進学に関しての反対はほぼありませんでした。
  • どうやって志望校を決めましたか?
  • 元々柳井財団からの奨学金をゲットすることを視野に入れていたので、柳井財団が対象校として挙げている、且つ工学部がある大学を志望校としていきました。また、大学院に行きたいと初めから決めていたので、敢えて学部ではそこまで専門的な工学系大学では無く、多種多様な人と出会い、色々な分野の学びに触れられる柔軟な制度を持った大学を受験するようにしました。
  • エッセイに書いたことの中で印象的なもの、自信があったエッセイはありましたか?
  • 一番印象的だったのはコモン・アプリケーションのエッセイで、持っている偏見、固定観念を排除するのは大事であるという主旨のエッセイでした。よく言われるのが、“Show. Don’t Tell.”というもので、説明口調なエッセイでは選考時にエッセイを読む人間の興味を惹けないので、ストーリー調などにすることでより没入感を持たせることを意識しました。自分は今までの人生であった印象的な出来事を元にエッセイを書きましたね。あとは、名門大学に合格した人たちのエッセイをまとめた本なども出版されているので、そういったものも参考にするのもアリだと思います。
  • 課外活動はどんなことをやりましたか?
  • 一つは学会に積極的に参加したことですかね。東大の国際会館なんかで開催される学会は、手続きさえすれば無料で参加できるので、例え高校生でも勇気を持って学者さん達に話しかけて色々なコネクションが作れるんです。そのコネクションを利用して、JAXAのワシントンDCオフィスでインターンの経験をさせて頂きました。

    あとは研究助手のポジションを狙って方々の研究室をあたりもしました。国立大学の研究室などでは、一介の高校生には厳しいので、私立大学の研究室などが狙い目でしたね。国立大学の研究室でのインターンシップなどは、高校を通してゲットしました。あとはスタンフォードeジャパンなどにも参加しました。

    生徒会、テニス部の部活動など格好関連のものも課外活動の一環として出願時に明記しましたね。
  • 受賞歴はどんなことを報告しましたか?
  • 模擬国連をやっている友達から、GYEC (Global Youth Entrepreneurship Challenge) というものに参加する際のチームの欠員補充で呼ばれたので、その大会に参加し表彰されたことがあります。あとはNSDA (National Speech & Debate Association)の大会の存在を部活の顧問の先生が教えてくれたので、それに参加し日本大会で優勝したのち国際大会に勝ち進みました。他には中学生からやっていたサックスフォーンのコンテストや、日本のエッセーコンテストの受賞歴なども出願時には書きました。加えて、Stanford e-Japan Award(成績、論文トップ)、国連英検特A級も受賞歴に含めました。

    自分の高校はテニス部が弱すぎて、大きな大会にまるで勝てなかったので受賞歴には載せられなかったのですが、優勝や準優勝などの実績があれば受賞的に載せる事もできると思います(笑)
  • 誰に推薦文をお願いしましたか?
  • 推薦状はいずれも高校の先生に頼みました。1人は中二の頃からお世話になっていた英語の先生で、2人目は物理の先生にお願いしたのですが、日本語でしかかけなかったので、物理の先生に日本語で書いていただいたのちに英語の先生が翻訳してくれました。カウンセラーレターは、高校に非常勤として在籍していた、他のインターナショナル高校の先生にお願いしました。
  • 受験のプロセスの中で一番苦労したことはなんですか?
  • エッセイを書くのが一番大変でした。エッセイの指導をして頂ける機会があったのですが、自分のやり方で進めるべきか、アドバイスに従うべきかなどの取捨選択によく悩みました。
  • 受験中にやってよかったことはありますか?
  • 昔からライティングが好きで、受験とか関係なく、日頃からいろいろな文章のアイデアをスマホのメモにメモっていたのですが、それが思いの外エッセイで役に立ちました。普段からメモっておくといざ書けと言われたときに書けますし、そういう習慣をつけておくと受験時はもちろん、海外大学進学後も何かしら書かなければならない時に有利に立てるかもしれませんね。
  • 振り返ってみて思うことは何かありますか?
  • 周りのアドバイスの中に、注力が難しい為10校以上が受けるべきではないという声もありましたが、結果的には20校以上受けて良かったと思っています。

    他には、部活など何かしらずっと続けているといつか成果が出るので、本当に継続は力なりだと思いました。
  • 受験生へのメッセージはありますか?
  • 『結局大学はランキングだろ』という思いがあったとしても、大学は寮生活をしつつ勉強する場所なので、できればビジットして勉強以外の環境も自分に合った物を選ぶべきだと思います。キャンパスの雰囲気というのはビジットして掴む物ですから、日本での知名度などは考える必要はないと思います。受験をする事は言わば恋愛でいう告白で、振られるこもあるけれどもその愛を受け止めて両思いになれた、即ち合格をくれた大学では最高の学生生活が待っていると思います。

編集者ひとこと

海外大学受験は恋愛とはなんとも深いですね(笑)ですが仰る通りで、なるべく志望する大学の雰囲気を掴む事は自分も大事だと思います。若いうちの大事な4年間を過ごす場所ですから、学ぶ場所である以上に、住む場所として適しているかを見極める事も大事な要素の一つだと思います。とはいえ、筆者は結局一度もビジットした事もない大学に進学し、大学生活を楽しんでるので、必須かと言われるとそういうわけでもないと思います(笑)しかしそれは筆者の「住めば都」的な性格もあるかもしれないので、住む場所にこだわりがある方は、しっかりと下調べをされることをお勧めします!

  1. University of Chicago

    自分にこだわった先で生まれるアイデアと行動力

  2. University of Sussex

    留学を決めるのに「遅すぎ」はない!決めたら突き進むのみ!

  3. Imperial College London

    チャレンジ精神は大切に!

  4. Imperial College London

    後悔の無い受験にするために。英米併願者が語る、受験との向き合い方

  5. University of Oxford

    諦めなければ道はある!「自分がやりたいこと」を大切に!!

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