先輩方のSTORYを読むとわかると思いますが、エッセイにおいて非常に重要なのは、「書きたいことを書く」「伝えたい自分を伝える」、つまり、「自分と正直に向き合う」ということです。エッセイが「自己表現」である以上、自分の「書きたい」「伝えたい」という気持ちにまっすぐ向き合わない限りは自分を表現することはできません。また、自分が書きたいと思えるような内容でないと、ドラフトを書き上げることはできても、その後、何か月もかけてエッセイを練り上げていく中で、いずれ筆が進まなくなります。そのため、自分の気持ちに向き合うということが最善かつ最も簡単なエッセイの書き方になります。 　みなさんの高校３年間、もしくは人生18年間の思い出の中から、自分にとって、「これは書きたい！」「大学に伝えたい！」「これなしでは自分は語れない」と思えるような印象的なエピソードはありますか？そんなエピソードの背景には必ず何らかの「自分」が隠れているはずなので、次はその「自分」を見つける作業になります。あるエピソードが印象的だと思ったとき、なぜそれがそれほど自分にとって大事な思い出なのかを考えてみて下さい。そこに、あなたの個性が表れるはずです。